数学II / 三角関数

4つの正接の和の値

最難関編余角和積の公式

問題

の値を求めよ。

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4つの角をばらばらに見ない — 足して90°になる組が2つ隠れている。 とその余角の正接を足すと、通分でどんな形にまとまるか。

解答・解説

方針

9°+81°=90°、27°+63°=90° に注目して余角で組にする: tan81°=1/tan9°。「tanθ+1/tanθ」は通分すると 2/sin2θ に潰れる。2項ずつ束ねたあとの差は、通分して和積の公式で崩す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 見た目はばらばらな4つの正接だが、。余角の組が2つ隠れている。

だから、組ごとに束ねると の形。これは通分すると と一気に潰れる。

残るのは 。差は通分して和積で崩す、といういつもの流れに乗る。

公式。和積:

① 余角で束ねる。

同様に 。よって

② 差を和積で崩す。 通分して

和積の公式より だから

③ 余角でとどめ。 だから、値は

まとめ: 「足して90°の組を見つけて束ねる → に潰す → 差は和積」。具体的な角の値( など)を一度も求めずに、構造だけで整数に落ちるのがこの問題の醍醐味だ。

発展 — 一歩先へ。 同じ設計で のような類題も落ちる( ではなく余角の組を探し直す)。「角をばらばらに見ず、和が特別な値になる組を探す」— この目が4項タイプの共通の入り口だ。

別解

差で組む(もう1つの束ね方)。 符号に合わせて と組み替えてもよい。差の公式

を使うと、どちらの組も分子が にそろう:

余角 で書き直し、通分すると分子に加法定理の形 が現れる。分母は倍角で 倍となり、約分の末に

和で組む(本解)か差で組むか。どちらでも という共通の芯が現れて4に落ちる。組み方の選択肢を2つ持っておくと、符号の並びが違う類題にも即応できる。

ポイント

  • (余角の組)。
  • を和積で崩す。
  • で約分されて4。

よくある間違い

  • 符号の並び()を見落とし、4項をすべて足してしまう。
  • の通分で、分母 を落とす。
  • 最後の (余角)に気づかず、数値の近似計算に逃げる。