数学II / 三角関数

三角関数の合成

★★ 標準合成

問題

の形に変形せよ()。

ヒントを見る

合成の手順は、係数のペアから大きさを作り、 がその比になる角を単位円で探す、の 段。係数の点 を図に打つと角が見える。

解答・解説

方針

を出し、 から を決める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の2項を、1つの にまとめるのが合成だ。

大きさは 。今回は

は、 を同時に満たすもの。 から と確定する。片方だけで決めないのが急所だ。

公式合成

なので

を満たす角、すなわち

(1,√3)r=2α=π/3
合成: 点(a,b)=(1,√3)、r=√(1+3)=2、α=π/3。sinθ+√3cosθ=2sin(θ+π/3)

発展 — 一歩先へ。 合成は「2つの波を足すと、1つの波になる」という物理的にも重要な事実の数式版だ。同じ周期の波は、いくつ重ねても振幅と位相の違う1つの波にまとまる。

係数の点 を距離と角で読む見方は、数学Cの複素数平面の極形式そのものである。合成の計算は、複素数 に直す練習を、実はもう始めているのだ。

別解

係数を「点」として図示すると、公式が絵に変わる。

係数の組から点 を座標平面に打つ。

  • 原点からの距離が :
  • 軸からの角が : 点 方向なので

このしくみは、加法定理の逆再生だ。 を展開して係数を見比べると、 — まさに極座標の関係になっている。

「係数の点を打って、距離と角を読む」。この絵を1枚描く癖をつけると、 の象限を間違える事故( が負の場合)が消える。

ポイント

  • の係数が の係数が

よくある間違い

  • の対応を逆にする( の係数側)
  • とする()
  • だけで決めて、象限(範囲 )の確認を飛ばす