数学II / 三角関数

グラフの振幅・周期・平行移動

★★ 標準三角関数のグラフ

問題

関数 の振幅、周期を求めよ。また、 をどのように平行移動したものか答えよ。

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振幅と周期は係数から読める。平行移動を読むときは、中身を『』の形にくくり直すのが鉄則 — くくらずに読むと移動量を間違える。

解答・解説

方針

の形で読み取る。振幅は 、周期は 。中身を とくくると平行移動量がわかる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の形から、3つの情報を順に読む。

振幅は 。周期は

平行移動だけは即読みできない。中身を でくくって と直すと、「 軸方向に 」が正しく現れる。 のままでは移動量を読み違える。

公式:振幅 、周期 軸方向に 平行移動

振幅周期

平行移動は、中身を でくくる。

よって 軸方向に (右へ )平行移動したもの。

xyO
y=2sin2θ(青破線)を右へ π/6 動かした y=2sin(2θ−π/3)(赤)

発展 — 一歩先へ。 「中身の係数でくくってから移動量を読む」のは、2次関数 の軸が であるのと同じ文法だ。関数の種類によらない、置きかえの一般規則である。

と定数 が付けば上下の移動も加わる。振幅・周期・位相・中心線の4点セットは、音や電気の波を記述する物理の言葉として、そのまま実世界で使われている。

振幅 、周期 軸方向に 平行移動

別解

「波の出発点を追う」と、くくり忘れの事故が起きない。

の波は、中身が になる所から上りで始まる。この「出発点」を探そう。

を解くと 。つまりこの波は からスタートする。

比較対象の の出発点は

出発点が から へ移っているから、平行移動量は 。これが答えだ。

「係数をくくる」代数の操作と、「出発点のずれを測る」波の観察は同じことをしている。グラフを描く問題では、この出発点(と、そこから周期の ずつ刻んだ山・ゼロ・谷)を打つのが実践的な描画手順にもなる。

ポイント

  • 周期は ( が横の縮み具合)。
  • 平行移動量は中身を とくくった

よくある間違い

  • 平行移動を とする( でくくった が正しい)
  • 周期を のままにする( で半分の )
  • 振幅を など符号つきで答える(振幅は )