数学II / 三角関数

扇形の周と面積の最大

★★ 標準弧度法扇形最大最小

問題

周の長さが の扇形のうち、面積が最大になるものの半径と、そのときの面積を求めよ。

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周の長さの条件から、弧の長さを半径の式で表す。すると面積が半径だけの関数になる — その式の形をよく見れば、最大値の求め方はもう知っているはず。

解答・解説

方針

半径 、弧長 とおく。周は なので で表せる。面積 の2次式にして、頂点で最大にする。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 変数が半径 と弧長 の2つに見えるが、周の条件 が1つを消してくれる。

を面積 に入れると、 の2次関数だ。

あとは平方完成して頂点で最大。定義域( も正、つまり )に頂点が入っているかの確認も忘れずに。

公式扇形の周 、面積 ( は弧長)

半径 、弧長 とおく。周が なので

面積は

の2次関数として、 のとき最大 。(このとき 、中心角 ラジアンで、扇形として成り立つ。)

最大の面積は

r
扇形:周=2r+ℓ、面積=½rℓ

発展 — 一歩先へ。 最大の扇形の中心角は ラジアン。半径や周の長さを変えても、この「2ラジアン」は変わらない普遍の答えだ。弧度法だからこそ、こんなに簡潔に言える。

「周一定の図形で面積最大」を突き詰めると、究極の答えは円になる(等周問題)。扇形・長方形での最大化は、その壮大な問いのミニチュア版である。

半径 、面積

別解

「和が一定 → 積は半々で最大」の相加平均・相乗平均でも、展開なしで落ちる。

面積は と、和の部品 の積で書ける。

(一定)だから、相加相乗より

よって 。等号は 、つまり のときで、範囲 にちゃんと入っている。

答えの配分「半径2本ぶん()と弧()が周をちょうど半分ずつ使う」という美しい構図が、不等式の等号条件として浮かび上がる。花だんの面積の問題(2次関数)と同じ骨格だ。

ポイント

  • 周の条件で弧長を消し、面積を の2次関数に。
  • 扇形の面積は (弧長を使う形)が便利。

よくある間違い

  • 扇形の周を弧だけ()や と誤り、 にしない
  • 定義域 ( の条件)の確認を飛ばす
  • 最大時の中心角( ラジアン)まで問われたときに単位を度で答える