数学II / 三角関数

和積を使う三角方程式

★★★ 応用和積三角方程式

問題

のとき、方程式 を解け。

ヒントを見る

和を積に直すと、方程式が『積 』の形になる。因数ごとに とおいて、範囲内の解をもれなく拾おう。

解答・解説

方針

和 → 積の公式で、 を1つの積に直す。積 = 0 の形になり、因数ごとに解ける。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の和の形。和のままでは因数分解できず、解きにくい。

和積の公式を使うと、 つの積 にまとまる。

積が の形になれば、因数ごとに とおいて解ける。和を積に変えて積 に持ち込む、という三角方程式の定跡だ。

公式和 → 積:

として和を積に直す。

よって または

から 、つまり

から (すでに含まれる)。

まとめて

xyO0π/2π3π/2
sin2θ=0 と cosθ=0 を満たす角

発展 — 一歩先へ。 和積でまとめると 。ここで を使えば とも書ける。 乗で入っているのがポイントだ。

を与える は「重解」にあたる。関数 のグラフは、この 点で 軸を横切らず、軸に触れて折り返す(接する)。いっぽう を与える は単純な解で、グラフは軸を突き抜ける。

因数の「重なり」がグラフの「接する・横切る」の違いに対応する。方程式の解と関数のグラフを結ぶ普遍的な橋がここにある。

別解

別解 — 倍角で開いて因数分解する(和積を使わないルート)。 和積の公式を思い出せなくても、 倍角で開けば解ける。 を代入する。

だから

積が なので または

  • :
  • :

合わせて 。和積を使う本解と同じ答えだ。じつは和積の を開くと で、同じ積を別の顔で見ていたことになる。

ポイント

  • 和 → 積で1つの積に直すと、積=0 で解ける。
  • 重複する解はまとめる。

よくある間違い

  • 和積の公式 の中身を取り違え、 の役割や割る を誤る。
  • だけとし、 を動くこと( も)を忘れて を落とす。
  • の解 の解にすでに含まれると気づかず、重複を二重に数える。