数学II / 三角関数

3倍角の公式

★★★ 応用3倍角

問題

のとき、 の値を求めよ。

ヒントを見る

だけで表す式があった。うろ覚えなら と分解して、加法定理と 倍角から自力で導ける。

解答・解説

方針

3倍角の公式 を使う。これは だけで書けるので、値を代入するだけ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 求めたいのは 。角が のままでは扱いにくい。

倍角の公式 を使えば、右辺は だけで書ける。

与えられた を代入するだけだ。 の量に還元する道具として 倍角を使う。

公式3倍角

を代入する。

発展 — 一歩先へ。 倍角の公式は、複素数のド・モアブルから一気に出せる。 を展開し、実部と虚部を見比べると、実部から 、虚部から が同時に得られる。

後者に を入れれば、 となり だけの式に化ける。 だけで、 だけで書けるのは偶奇( は奇関数、 は偶関数)のなせるわざだ。

同じ要領で など、何倍角の公式でも作れる。角を 倍・ 倍と上げるたびに次数が上がっていくのが、多項式で表す倍角公式の背骨だ。

別解

別解 — と分けて符号を追う(苦手な人向けの組み立てルート)。 倍角の公式を覚えていなくても、 と見れば加法定理から組み立てられる。

ここに を入れる。

大事なのは、 の形でしか現れないこと。だから の符号(象限)が分からなくても は決まる。 から なので

公式暗記に頼る本解と同じ 。しかも「なぜ だけで が決まるのか」まで見えるのがこのルートの利点だ。

ポイント

  • ( だけで書ける)。
  • も対で覚える。

よくある間違い

  • 倍角を のように符号を誤る(正しくは )。
  • 乗を と計算し、 の項を誤る。
  • の象限が決まらないから も定まらない、と手が止まる( だけで決まる)。