数学II / 三角関数

sinθ+cosθ の置換(2)

★★★ 応用置換最大最小

問題

のとき、 の最大値と最小値を求めよ。

ヒントを見る

文字にすると、 もその文字で書ける。 次関数に帰着したら、文字の動ける範囲(合成で求まる)の中で最大・最小を調べる。

解答・解説

方針

とおくと の2次式になる。 の範囲 で、頂点と端を調べる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 が混ざった式だ。まともに で扱うのは重い。

そこで とひとかたまりに置く。 乗すれば が出て、式全体が 次関数になる。

あとは の動く範囲 の中で、 次関数の最大最小を調べればよい。頂点が範囲の内か端かを見極める。

重要 とおくと

① なぜ になるかを確かめる。 を2乗すると

を使った。)だから

② なぜ の範囲が かを確かめる。 を合成すると の部分は から まで動くので、 から まで。

で表す。

の2次関数として最大最小をとる。 、頂点は (範囲の左端)。最小は頂点 最大は反対の端

最大値 、最小値

xyO最小−3最大5
y=(t+√2)²−3(−√2≤t≤√2)。t=−√2 で最小、t=√2 で最大

まとめ: が出たら とおく。2乗で が現れ、合成で範囲 が決まる——この2つが置換のカギで、あとは の2次関数の問題になる。

発展 — 一歩先へ。 置換の心臓は という関係()だ。これは、点 が放物線 の上を動く、と読める。

周すると、 から を往復し、この放物線の弧をなぞる。もとの は、その弧の上で を混ぜた量になっている。

こうして「三角関数の最大最小」が「放物線上での 変数の最大最小」に姿を変える。角の問題を曲線上の問題に翻訳するこの見方は、媒介変数で表された量の最大最小へそのままつながる。

最大値 、最小値

別解

別解 — 微分して増減を調べる(得意な人向けの解析ルート)。 で微分する。

ここで と因数分解できるので、 でくくれる。

となるのは次のとき。

  • 、すなわち
  • 、すなわち から

周ぶん動くので端はなく、最大最小はこれらの点でとる。値を入れると

よって最大値 、最小値 。置換を使う本解と同じ答えだ。微分した がきれいに因数分解でき、(山)と (谷)がそのまま出てくるのが気持ちいい。

ポイント

  • 置換で の2次関数に。
  • 頂点が範囲の端に来ることもある。範囲内で頂点と両端を調べる。

よくある間違い

  • の動く範囲 を求めず、 を自由な実数として扱い、頂点の外で最小を探す。
  • でなく などと誤り、定数項がずれて 次式を作り損ねる。
  • 端点 を入れるとき と計算し、最大を でなく としてしまう。