数学II / 三角関数

合成を使う三角方程式

★★★ 応用三角方程式合成

問題

のとき、方程式 を解け。

ヒントを見る

左辺を つの に合成するのが第一手。そのあとは基本の方程式だが、角を置きかえたぶん、解を拾う範囲がずれることに注意。

解答・解説

方針

左辺を合成して の形にする。すると (定数)の基本形になり、単位円で解ける。 の範囲に注意。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 が足し算で混ざっている。このままでは単位円で直接は解けない。

左辺を合成して つの にまとめれば、 定数という基本形になる。

つの波が混ざった方程式は、合成で単純化してから単位円で解く。中身の角 の動く範囲に注意して解を拾う。

公式合成 で基本形に直す

① 左辺を合成する。 係数は が前に出て、 から

これで「」という基本形になった。

② 中身の角が動く範囲を作る。 ここが大事。 そのものでなく、中身の の範囲で解を探す。 の各辺に を足して

③ その範囲で になる角を拾う。 単位円で高さが になるのは 。上の範囲に入るのはこの2つ( は範囲外)。

xyOπ/65π/6
sin(θ+π/6)=1/2 になる θ+π/6 は π/6・5π/6

に戻す。 それぞれから を引く。

まとめ:合成して基本形にしたら、中身の角の範囲で解を探すのがコツ。 の範囲をそのまま使うと解を取りこぼす。最後に へ戻すのを忘れない。

発展 — 一歩先へ。 この方程式の つの解 は、じつは対称な位置にある。合成した波 が最大になるのは 、すなわち のときだ。

つの解 は、この山の位置 をはさんでちょうど左右対称になっている( の平均が )。 について左右対称だからだ。

だから 定数の形は、 つ解が見つかれば、山の位置に関する折り返しでもう つが得られる。合成の と山の位置さえ押さえれば、解の配置が読める。

別解

別解 — 直線と単位円の交点として解く(苦手な人向けの図形ルート)。 に対応する単位円上の点を とおく。すると与えられた式 は、 の関係

になる。これは直線だ。つまり「単位円 と直線 の交点」を求めればよい。

直線から とし、円に代入する。

よって または

  • のとき 。点 だから
  • のとき 。点 は第 象限で

合成を使う本解と同じく にたどり着く。合成の公式を思い出せなくても、「円と直線の交点」という座標の言葉に翻訳すれば、 次方程式を解くだけで答えが出る。

ポイント

  • 合成 → 定数 の基本形。
  • の範囲を作り、その中で解を拾う(範囲のずれに注意)。

よくある間違い

  • 合成で位相 を求めるとき の対応を取り違え、 としてしまう。
  • 中身の角 の範囲を作らず、 の範囲のまま を解いて に戻し忘れる。
  • 範囲 の右端まで含めてしまい、 から余分な解 を拾う。