数学II / 軌跡と領域
条件式のもとでの x+y の範囲
問題
実数 が を満たすとき、 のとりうる値の範囲を求めよ。
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求めたいのが そのものなら、 と を新しい変数にしてしまうのが早い。条件式がその2つで書けたら、残る仕事は — その和と積を実現する実数の組が本当にあるか、の1点だけ。
解答・解説
方針
s=x+y, p=xy とおくと条件式は s²−p=3 の1本になり、p が s で書ける。あとは「s, p を和と積にもつ実数 x, y が存在する」条件 s²≥4p を課すだけで、s の2次不等式に落ちる。端点の実現確認まで書く。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 求める量が そのものだから、 を変数に取り替えるのが最短路だ。
条件式は対称式なので だけで書け、 が の式で決まってしまう。残る仕事はただ1つ。 を和と積にもつ実数 の存在条件 だ。これが の不等式になって範囲が落ちる。
① 条件式を翻訳する。
② 存在条件を課す。 は の2実数解だから
③ 端点の実現。 : で 、。実際 ✓。 も で実現。よって
まとめ: 「対称式の条件 → 平面 → 存在条件」の3手。条件式の表す図形(傾いた楕円)を描かなくても範囲が出るのがこの路線の強みで、置き換えの副作用(存在条件)を忘れないことがすべてだ。
発展 — 一歩先へ。 条件式の正体は、45°傾いた楕円である。和と差の座標 に乗り換えると とまっすぐになり、 が楕円の端としてそのまま見える。対称式の置換と45°回転は、同じ構造の2つの言葉だ。
別解
直線をスライドさせる(図形ルート)。 は傾き の直線の族だ。「 のとりうる値」とは、この直線が条件の曲線と共有点をもつような の範囲にほかならない。
を条件式に代入する:
共有点がある ⟺ この の2次方程式が実数解をもつ ⟺ 判別式
端の では重解、つまり直線が曲線にちょうど接する瞬間だ(接点は )。
「値の範囲=直線族が届く範囲」という図形の言葉は、線形計画法や最大最小の各所で主役になる見方。対称式ルート(本解)と代入ルート(本ルート)、どちらの翻訳も手になじませておきたい。
ポイント
- で 。
- 存在条件 ⟺ 。
- 端 は で実現。
よくある間違い
- 存在条件 の不等号の向きを逆にする。実数2解の判別式は 。
- を代入する前に存在条件を のまま使い、変数が2つ残って混乱する。先に1変数へ。
- 端点の実現( が条件式を満たす)の確認を省く。範囲の端は達成できて初めて答え。