数学II / 軌跡と領域
円と直線の連立領域
問題
連立不等式 、 の表す領域を図示せよ。
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円の内部と、直線の上側。 つを別々に塗ってから重なりを取る。境界のどこが含まれてどこが含まれないかまで、図に描き分けよう。
解答・解説
方針
は円の内部、 は直線の上側。この2つの共通部分は、円を直線で切った半円形になる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 連立不等式の領域は、1本ずつ描いてから重ねる。
は円の内部(境界込み)。 は直線 の上側(境界込み)。
2つの共通部分だけが答えの領域だ。図を描いたら、境界線が実線(含む)か破線(含まない)かの区別まで書き込んで仕上げる。
は半径 の円の内部と周。 は直線 の上側(境界含む)。
両方を満たすのは、円を直線 で切った、上側の半円形の部分。どちらも等号つきなので、境界(円弧と弦)を含む。
発展 — 一歩先へ。 領域の図は、それ自体が答えであると同時に、次の段階(領域上の最大最小=線形計画法)の舞台になる。境界の実線・破線の区別は、最大値が「存在する」か「近づけるだけ」かを分ける実質的な情報だ。
「かつ=共通部分、または=和集合」の対応は、集合と命題で学んだ論理がそのまま図になったもの。不等式の否定( の反対側)まで含め、論理と図の翻訳を自在にしたい。
円 の内部のうち、直線 より上側の半円形(境界を含む)
別解
「どちら側を塗るか」で迷ったら、テスト点方式が確実だ。代表の点を1つ選んで、不等式に入れてみる。
たとえば点 を試す。
- : 。成立。
- : 。成立。
両方成立したから、 を含む側 — 円の内側かつ直線の左上側 — が求める領域だ。
逆に を試すと が で不成立。この点の側は塗らない。
境界線が領域を2つに分けるとき、どちらか一方の点で判定すれば全体が決まる(境界をまたがない限り真偽は変わらないからだ)。「上側・下側」の暗記より、この1点実験のほうが、複雑な曲線でも間違えない。
ポイント
- 円の内部 ∩ 半平面 = 円を弦で切った領域。
- 境界を含むかは各不等号で判断。
よくある間違い
- 直線の上下を勘で塗る(テスト点で確認する)
- の境界を破線で描く(等号つきは実線=境界を含む)
- 共通部分でなく、どちらかを満たす和集合を塗ってしまう