数学II / 軌跡と領域
交点の軌跡(媒介変数の消去)
問題
が実数全体を動くとき、2直線 と の交点 の軌跡を求めよ。
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つの式に共通して現れる を消すのが目標。どちらかの式から を表して他方に代入しよう。消すときに割り算を使ったなら、割った文字が になる場合を別に確認すること。
解答・解説
方針
交点は2式を同時に満たす。 を消去して 、 だけの関係式にすれば、それが軌跡。 を一方の式から求めて他方へ代入する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 交点の座標は とともに動く。ほしいのは「 が消えた、 と だけの関係式」だ。
一方の式から を解いて、他方に代入する。これが媒介変数消去の基本動作である。
消去の割り算で分母が になる場合( など)は別に検分する。この検分から「除く点」が見つかるのが、この型の問題の定番の落とし穴だ。
1つ目 から 。2つ目 に代入する。
ここで より ()。代入して
平方完成して
中心 、半径 の円。ただし、どんな でも原点は交点にならないので、原点 は除く。
発展 — 一歩先へ。 「それぞれ定点を通る、直交する2直線の交点」という今日の構図は、この型の軌跡問題の多くに隠れている。2つの定点を見つけて垂直を確かめる、が最初の観察項目だ。
除外点は「媒介変数 で実現できない点」から生まれる。 は実数なので、 に対応する位置(今回は ではなく 側)が届かない。媒介変数の可動範囲と軌跡の欠けは、常にセットで検分する習慣をつけたい。
円 (原点を除く)
別解
2直線の「向き」を見比べると、消去計算の前に答えの正体が見える。
は必ず原点 を通る。 は必ず定点 を通る。
そして2直線の傾きの積(方向どうしの内積)を調べると、どんな でも垂直だ。
つまり交点 は、いつでも「 と を直角に見込む点」。直角を見込む点の集まりは、 を直径とする円(タレスの定理)だから
ただし 自身は、第2の直線 が通れない( になる)ので除く。
「動く2直線が、それぞれ定点を通り、常に垂直」— この構図を見抜けば、軌跡の円は計算なしで描ける。除外点の理由も、式でなく図の言葉で説明できる。
ポイント
- 交点の軌跡は媒介変数()を消すのが基本。
- 除外点(どの でも通らない点)がないか最後に確認。
よくある間違い
- を消去した式だけで満足し、除外点( が軌跡に入らないこと)の検分を飛ばす
- を割り算で消すとき、分母が になる場合の場合分けを忘れる
- 「どんな でも交点が1つ存在する」ことを確認せずに進める(垂直だから必ず交わる)