数学II / 軌跡と領域

絶対値と放物線で囲む領域の面積

実戦編軌跡と領域領域面積絶対値対称性単元横断

問題

つの不等式 を同時に満たす領域の面積を求めよ。

ヒントを見る

、下 。交点は 。偶関数なので

解答・解説

方針

上の曲線 から下の折れ線 を引いて積分する。絶対値は偶関数なので 倍する。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 境界は上が放物線 、下が V 字の折れ線 。まず交点で範囲を確定する。

を解くと ( は範囲外)。左右対称だから交点は

面積は「上 下」の積分。全体が 軸対称なので、 側だけ計算して2倍すると絶対値が外れて楽になる。

公式面積 。偶関数は

① 交点。 で下は 。対称性から交点は

② 面積(対称性)。 被積分関数 は偶関数だから ③ 計算。 よって

xyO7/3
y=|x|−1(V字・下)と y=1−x²(上)で囲む領域。交点(±1,0)。面積 7/3。

まとめ − 下 を、偶関数の対称性で 。領域(絶対値)と面積(定積分・対称性)の融合。

発展 — 一歩先へ。 帽子の面積 には古典的な由来がある。アルキメデスは「放物線と弦で囲む面積は、内接する最大三角形の 倍」を示した。ここでは弦が 軸、最大三角形は の面積 で、たしかに 。積分誕生のはるか前に、この面積は知られていた。

境界は (V字、下)と (上に凸、上)。交点は 。対称性から 。面積

別解

別解 — 軸で切って、知っている面積2つに割る(苦手な人向け)。 上下の境界は、どちらも 軸を横切る( も解は )。だから領域は 軸ですっぱり2枚に分かれる。

  • 上半分: 放物線 軸で囲む「帽子」。1/6公式(または偶関数の積分)で面積
  • 下半分: 軸と V 字 で囲む三角形。頂点 で、面積

積分は帽子の分しか使わない(三角形は底辺 高さ )。境界が 軸を同じ場所で切ることに気づくと、計算がぐっと軽くなる。

ポイント

  • 、下 、交点
  • 被積分関数 は偶関数、
  • 面積

よくある間違い

  • 交点の方程式 の解 から、範囲外の を捨てずに使ってしまう( の場合分け中であることを忘れない)。
  • 絶対値のまま から で積分して符号処理を誤る(対称性で に絞って2倍が安全)。
  • V 字の向きを取り違えて と読む(頂点 の下向きの V が下の境界)。