数学II / 軌跡と領域
絶対値の表す領域での線形計画
問題
が かつ を満たすとき、 の最大値と最小値を求めよ。
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はひし形の領域。 で上半分をとると三角形になる。その頂点を求め、 を頂点で比べる。
解答・解説
方針
は原点中心のひし形の内部。 で上半分を切り取ると、頂点 の三角形。( 次式)の最大最小は頂点でとるので、各頂点で値を比べる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 は原点中心のひし形(正方形)の内部。 で上半分を切り取ると、頂点 の三角形になる。
は次式。次式の最大最小は、多角形領域では必ず頂点でとる。
だから つの頂点で を計算して比べる。、、。最大 、最小 。
① 領域の頂点。 はひし形。(上半分)をとると、頂点は の三角形。
② 頂点で を比べる。
③ 結論。 最大値 ()、最小値 ()。
まとめ:絶対値の領域は「まず形(ひし形)を確定」。 で上半分の三角形になり、 次式の最大最小は頂点で決まる。 頂点で値を比べれば最大 ・最小 。境界が絶対値でも、線形計画法の「頂点で比べる」は同じ。
発展 — 一歩先へ。 次式の最大は、目的関数の勾配ベクトル の向きに「最も遠い頂点」で起こる。凸多角形なら必ず頂点。(マンハッタン距離の円)のような凸領域では、頂点を調べるだけで最適化が済む。凸最適化の最も基本的な例だ。
最大値 ()、最小値 ()
別解
別解 — 目的関数の勾配方向で「最も遠い頂点」を特定する(得意な人向けの視点)。 を最大にするのは、勾配ベクトル の向きに最も進んだ点。三角形の頂点のうち、方向 への射影が最大の頂点を探す。
各頂点 の 方向への射影(内積): 、、。
最大の射影は の 。だから最大は で 。最小は逆向きに最も進んだ で 。
頂点で値を比べる本解と同じ。 次式 の最大は「 方向に最も遠い頂点」で起こる、というのが線形計画法の基本。目的関数の勾配 が上向き成分が大きい()ので、上の頂点 が有利、と方向から予測できる。
ポイント
- と で三角形(頂点 )。
- は頂点で最大 ・最小 。
よくある間違い
- で上半分を切ることを忘れ、ひし形全体で考える。
- 次式の最大最小を頂点でとることを使わず、辺の内部を探す。
- 頂点 での値の比較で、最小 を落とす。