数学II / 複素数と方程式
x²−x+1 で割った余り(周期6のべき)
問題
を で割った余りを求めよ。
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割る式の解を余りに代入するのが定石だが、その解のべきを直接回すのは大変。 に を掛けると何になるか — 解の3乗の値が見えれば、累乗は一気に循環する。
解答・解説
方針
割る式の(虚数の)解 ζ を余りの式に代入する定石。鍵は x²−x+1 が x³+1 の因数であることに気づくこと: ζ³=−1 だから ζ の累乗は6乗ごとに循環し、ζ^100 が即座に計算できる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 2次式で割った余りは とおき、割る式の解を代入して係数を決めるのが定石だ。
割る式 の解 は虚数だが、 のべきに周期があれば は楽に計算できる。ここで因数分解 に気づくのが急所。 は の解でもあるから 、つまり で周期6の循環が起きる。
① 設定。 ( は実数)とおく。 の虚数解の1つを とすると
② を計算する。 の両辺に を掛けると 、すなわち 。 だから
③ 係数を比べる。 より 。もし なら は実数となり、 が虚数であることに反する。よって かつ 、つまり 。
まとめ: 「割る式の解を代入」+「解のべきの周期」の合わせ技。 なら解は (周期3)、 なら (周期6)。この対をセットで覚えておくと、巨大なべきの剰余が瞬時に読める。
発展 — 一歩先へ。 周期6の表を一度作っておくと万能になる。 の余りは を6で割った余りだけで決まり、順に 。 で表から 。どんな巨大な でも即答できる。
別解
虚数を使わない(多項式の合同ルート)。 数の合同式とまったく同じ作法が、多項式でも通る。
割り算 を移項すると
つまり、 で割った余りの世界では と「みなして」よい( を に置き換えても、余りは変わらない)。すると
余りは1次以下の そのものだから、これが答えだ。
虚数解 に頼らず、「割る式の倍数を自由に足し引きしてよい」という割り算の原理だけで進む。数の合同(たとえば mod 7 で )と同じ感覚を多項式に持ち込む、と覚えると視界が広がる。
ポイント
- から 。
- 。
- 実数係数の比較で余りは 。
よくある間違い
- の解 ()と混同する。本問の は (周期6)。符号ひとつで周期が変わる。
- から係数を比べるとき、「 が虚数だから」の一言を書かない。実数の関係式に虚数が混ざる矛盾が根拠。
- の分解を暗算で誤る。指数の割り算は筆算で確実に。