数学II / 複素数と方程式

高次方程式を解く

★★ 標準高次方程式

問題

方程式 を解け。

ヒントを見る

は『 乗の差』の形とみなせる。分解して出てきた各因数について、実数解も虚数解も全部拾うこと。 次方程式の解は 個ある。

解答・解説

方針

和と差の積で次々に因数分解する。 の部分は虚数解になる。実数解だけで止めない。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 高次方程式の基本方針は因数分解だ。 は和と差の積が2段で効く。

の部分で手を止めない。複素数の範囲では という解がある。

4次方程式だから解は(重複を込めて)4個。実数解2個で終わったら、数え落としのサインだ。

公式()の解は

とみて、和と差の積。

から (実数解)。

から 、つまり

よって解は の4つ。

発展 — 一歩先へ。 次方程式は複素数の範囲で(重複を込めて)ちょうど 個の解を持つ」— 代数学の基本定理だ。「解が何個出るはずか」を先に知っていることは、解き落としへの最強の防御になる。

の解が円周の4等分点に並んだように、 の解は常に円周の 等分点に並ぶ。方程式の解が幾何学の対称性を宿している、という視界は複素数平面で開ける。

別解

と置いて、2段の2次方程式として解く道もある。

から または (2乗して になる実数は の両方だ)。

  • から
  • から

合わせて4つの解

答えの4つを眺めると、どれも「大きさが 」で、実軸・虚軸の上下左右の4方向に並んでいる。 の解は、原点を中心とする半径 の円周を4等分した点なのだ。この美しい配置の種明かし(1の 乗根)は、数学Cの複素数平面で待っている。

ポイント

  • 次方程式は複素数まで含めて 個の解をもつ。
  • は虚数解。実数解だけで終わらせない。

よくある間違い

  • だけで終える(虚数解 も答え)
  • の枝を「2乗が負は不可能」と捨てる( から に戻る段階で虚数解が生まれる)
  • などと誤分解する