数学II / 複素数と方程式

1の5乗根で三角比の値を求める

実戦編複素数1のn乗根三角関数式の値単元横断

問題

とすると、 の原始 乗根で を満たす。これを用いて の値を求め、さらに を示せ。

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の実部: より

解答・解説

方針

乗根の和 の実部をとり、共役の対をまとめて の関係式を得る。 倍角 を代入して 次方程式を解く。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 のような値は、単独でにらんでも出ない。5等分の角は「1の5乗根」の世界に持ち込むのが正道だ。

与えられた武器は 。この式の実部をとると、 たちの関係式になる。

ここで の共役、 の共役。共役の対は実部が等しいから、和は とまとまる。あとは2倍角で に翻訳すれば、2次方程式に落ちる。

重要。実部をとると

① 和の実部。 で、 の、 の共役だから、実部をとると 倍角で 文字に。 とおく。。代入して 次方程式を解く。 なので

1ζζ²ζ³ζ⁴
1の5乗根は単位円を5等分(正五角形)。1+ζ+ζ²+ζ³+ζ⁴=0 から cos72° が出る

まとめ 乗根の和 の実部から 倍角で を解いて 乗根と三角の融合。複素数の和 が実数の関係を生むのが核心。

発展 — 一歩先へ。 のような根の部分和(ガウス周期)を入れ子に組むと、 も平方根の入れ子だけで書ける — 正17角形が作図できるというガウスの発見である。本問の は、その階段の最初の一段だ。

の実部をとると (共役の対で )。 とし を使うと (正)。

別解

別解 — 「共役ペアの和」2つの和と積を出す(得意な人向けの高い視点)。 とおく。

和は5乗根の和の式から 。積は展開して

( で指数を戻した)。和 ・積 だから、

の2解である。 より 、すなわち

2倍角(本解)の代わりに「解と係数の逆使い」で2次方程式を作った。この のような根の部分和はガウス周期とよばれ、正五角形が定規とコンパスで作図できる理由の核心でもある。

ポイント

  • 乗根の和 の実部で の関係。
  • 倍角で 、正の解

よくある間違い

  • 共役の対の組み方を誤る(。指数の和が5になる組が対)。
  • 2倍角 の符号や係数を誤る。
  • 2次方程式の2解から正の方を選ぶ根拠( は第1象限で )を書かない。