数学II / 複素数と方程式

1の虚立方根の高次のべき

実戦編複素数1の3乗根式の値単元横断

問題

の虚立方根の つ(すなわち )とする。 を用いて表せ。

ヒントを見る

より なので指数を で割った余りに。

解答・解説

方針

から に書き直す。指数を の余りに落とす。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 乗をまともに展開するのは論外。 の世界の武器は2つある。(3乗で1周)と、(3つ足すと消える)だ。

まず そのものを1文字に直す。和の式から

これで 。あとは偶数乗で符号が消え、指数を で割った余りに落とすだけになる。

重要。ゆえに

① 底を書き直す。 より 。よって ② 指数を余りに。 なので より余りは ゆえに

まとめ で底を変え、 で指数を の余り()に落として 乗根の基本関係と指数計算の融合。

発展 — 一歩先へ。 は絶対値 ・偏角 、つまり1の原始6乗根である。 は周期 を巡回する。(正三角形の頂点)から (正六角形の頂点)が生まれる、と眺めると景色がよい。

より より

別解

別解 — 極形式とド・モアブルで一撃(得意な人向けの高い視点)。 とすると

絶対値 ・偏角 の複素数だ。ド・モアブルの定理で 乗は偏角 の点になる。

だから、残る角は

が偏角 (正六角形の1歩)だと分かれば、 乗ごとに へ戻る周期も見える。 と読んでも同じ答えに着く。

ポイント

  • より
  • ()。
  • で指数を の余り に、答え

よくある間違い

  • の変形(和が0)を使わず、二項展開に突っ込んで身動きが取れなくなる。
  • の符号で (偶数乗)の確認を飛ばし、 と答える。
  • 指数の余り計算を誤る( なので ではない)。