数学II / 複素数と方程式
複素数の累乗の計算
問題
次の値を求めよ。
(1) (2)
ヒントを見る
(1) を 乗すると簡単な形になる。それを利用して指数をまとめる。(2) も 乗を先に計算して、もう一度掛ける。
解答・解説
方針
(1) をまとめて累乗する:。(2) は展開するか、 を作って掛ける。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 高い累乗は、まず小さいべきで“かたまり”を作る。
(1) が計算しやすい。。。
(2) を作り、もう一度 を掛ける。または極形式( は絶対値 ・偏角 )でド・モアブルを使えば、 と一発。
重要複素数の累乗は、 乗が簡単になることを利用して指数をまとめる( など)
① (1) を求める。 。よって
(。)
② (2) を求める。 。これに を掛けて
まとめ:複素数の累乗は「 乗を先に作る」。、 を足がかりに、指数をまとめたり掛け足したりする。 の処理をていねいに。
発展 — 一歩先へ。 ド・モアブルの定理は、複素数の累乗を「絶対値のべき乗 偏角の定数倍」に分解する。逆に 乗根は偏角を 等分して ずつ回した 個。 の 乗根が正 角形をなすのも、 がらせん状に回るのも、すべてこの「累乗 回転拡大」から。三角関数の加法定理の証明にも使える。
答
(1) (2)
別解
別解 — 極形式(ド・モアブル)で偏角を回す(得意な人向けの視点)。 は絶対値 ・偏角 。 乗すると絶対値 、偏角 。。
は絶対値 ・偏角 。 乗すると絶対値 、偏角 。。
かたまりを作って累乗する本解より、極形式は「絶対値をべき乗・偏角を掛け算」するだけで一発。ド・モアブルの定理 は、複素数の累乗を「拡大・回転の反復」として捉える。偏角が を超えたら引く、が唯一の注意点だ。
ポイント
- → 。
- 、もう一度掛けて 。
よくある間違い
- ()の計算を誤る。
- の (周期 )を誤る。
- (2) で の偏角を でなく別の角にする(絶対値 ・偏角 )。