数学II / 複素数と方程式
3次方程式の解と係数
問題
3次方程式 の3つの解を 、、 とする。次の値を求めよ。
(1)
(2)
(3)
(4)
ヒントを見る
次の解と係数の関係には 次版がある。符号が交互になることに注意して書き下ろそう。(4)の 乗の和は、(1)(2)の結果から対称式の変形で出せる。
解答・解説
方針
3次の解と係数の関係を、係数からそのまま読み取る。(4)は、和と「2つずつの積の和」を組み合わせた展開公式で表せる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 (1)から(3)は、 次の解と係数の関係を係数から直読みするだけだ。
(4)の は少し工夫が要る。 と、基本対称式で書ける。
変数の対称式も、基本対称式に還元する。 次からのこの一般化が主題だ。
この方程式は 、つまり 、、。
(1) 3解の和。
(2) 2つずつの積の和。
(3) 3つの積。
(4)
発展 — 一歩先へ。 根の対称式(どの解を入れ替えても値が変わらない式)は、必ず基本対称式だけで書ける。これを対称式の基本定理という。だから に限らず、 乗和や 乗和も、解を求めずに係数だけから計算できる。
その代表例が判別式 だ。これも対称式なので、係数だけから求まる。本問の では、この判別式が になる。
判別式が負なら、解は実数 つと共役な虚数 つ。だから(4)の が と負になったのも、解に虚数が混じっているからだと納得できる。
(1) (2) (3) (4)
別解
別解 — 因数分解の形を展開して関係式を導く(苦手な人向けの土台ルート)。 符号つきの公式を覚えていなくても、 が に等しいことから全部出せる。
右辺を展開する。
もとの式 と係数を見比べる。
これで(1)(2)(3)が確定する。符号は展開が教えてくれるので、覚え違いが起きない。
(4)は 乗の和なので、和と積の組み合わせに直す。
公式を直読みする本解と同じ答え。展開から導くと、覚え違いしやすい符号が自然に出てくるのが利点だ。
ポイント
- 3次の解と係数は、符号に注意して係数から直読み。
- 。
よくある間違い
- 次の解と係数で符号を取り違え、 や とする。
- の 倍の項を落とす。
- が負なのを誤りと思い込み、虚数解を含むと気づかず計算を疑う。