数学II / 複素数と方程式

ω を使った式の値

★★★ 応用1の3乗根

問題

を方程式 の1つの解とする。 の値を求めよ。

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は、 の満たす方程式を移項するだけで驚くほど簡単な形に化ける。化けたら、あとは累乗の周期性で仕上げ。

解答・解説

方針

から、 をそれぞれ の1つの累乗で表せる。あとは で一気に片づく。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 を満たす。ここから と書き換えられる。

かっこの中が、 の単項に化けた。

こうなれば 乗は で瞬時に片づく。和の形を単項に翻訳してから累乗する。これが発想の核だ。

重要 より 。また

を移項すると、次の2つが得られる。

それぞれ6乗する。

の6乗は で累乗が消える。よって

発展 — 一歩先へ。 は、「 乗根をすべて足すと 」()の の場合だ。この和が消える性質のおかげで、 を含む対称的な計算はばたばたと片づく。

さらにこの性質は、二項係数を 個おきに足す道具になる。 を足すと、 の指数が の倍数の項だけ 倍で残り、ほかは で消える。

つまり となる。本問の は、まさにこの「 個おきの和」を調整する項だ。これを 乗根フィルターという。

別解

別解 — が満たす 次式から を引き出す(得意な人向けの視点)。 とおく。この 数の和と積を出す。

・積 だから、 解。この式から 、さらに

つまり 。よって

と直す本解と同じ答え。 を満たす( の原始 乗根)と見抜くと、 乗が一瞬で になる。

ポイント

  • に直すのがカギ。
  • 偶数乗なので は消え、 で残りも に。

よくある間違い

  • の変形に気づかず、 を二項定理で展開して溺れる。
  • の符号を、偶数乗の でなく としてしまう。
  • を使って に落とさず、 の高い累乗を残したまま止まる。