数学II / 微分の考え

2曲線が接する条件

最難関編接線共通接線

問題

曲線 と曲線 が接するとき、定数 の値をすべて求めよ。

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2曲線が接するとは、共有点で「高さが等しい」だけでなく「傾きも等しい」こと。まず傾きの一致 で接点の候補 を絞れるか。

解答・解説

方針

「接する」= ある の値が一致し、かつ接線の傾き()も一致する。2式を連立して を絞り、それぞれの を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 2曲線が「接する」とは、共有点でただ交わるのではなく、その点で接線の傾きまで一致することだ。

条件は2本になる。値の一致 と、傾きの一致

よく見ると、傾きの式には が入っていない。だから先に傾きの一致で接点の候補 を絞り、あとから値の一致で各候補の を求める。この順番がいちばん速い。

重要2曲線が接する ⟺ 共有点で「値が一致」かつ「微分係数(傾き)が一致」

① 傾きの一致。 それぞれ微分して 。等しいとおくと

② 値の一致で を決める。 すなわち に代入。

  • のとき
  • のとき

③ 確認。 : で接する(実際 が2重根)。: で接する( が2重根)。ともに接点で2重根をもち、確かに接している。

xyO接点y=3x²−4y=x³
y=x³ と y=3x²+a が接する。a=−4 のとき x=2 で接する(図)。a=0 のときは原点で接する

まとめ:接する条件は「値の一致」+「傾きの一致」の2本立て。 を含まない傾きの式を先に使って接点 を絞るのが急所。差 が2重根をもつ()ことと同値。

発展 — 一歩先へ。 一般に、曲線の族 を上下に動かして に触れる瞬間の は、差 極値にほかならない。本問は差 の極値 がそのまま答えになった。「接する を求めよ」という問いの多くが、この「差の極値」の一言に還元される。

(原点で接する)と ( で接する)

別解

定数分離して「水平線が接する瞬間」を探す。 2式の差から を分離すると

「2曲線が接する」は、差 が2重根をもつこと。それは水平線 が曲線 に接することと同じだ。

水平線が曲線に接するのは、極値の高さのときだけ。 より、 で極大 で極小

「傾き一致+値一致」の連立(本解)と「差の関数の極値」(本ルート)は、同じ答えの2つの顔。定数 の入り方が平行移動だけなら、差を作って極値を読むほうが速いことも多い。

ポイント

  • 接する ⟺ 値一致 かつ 傾き一致。
  • で接点
  • より

よくある間違い

  • 「接する 共有点が1個」と誤解する。 では接点 のほかに でも交わる(差 )。接するとは局所の2重根の話。
  • 値の一致だけを連立して、「交わる」と「接する」の区別がつかなくなる。
  • 傾きの一致 だけで を出し、値の一致( の決定)を忘れて接点の を答えにする。