数学II / 微分の考え
閉区間での最大・最小(両端に注意)
問題
における関数 の最大値と最小値を求めよ。
ヒントを見る
極値の候補と両端、あわせて つの値を全部計算してくらべる。この問題では同じ値が別々の で現れる — 最大・最小を与える をすべて挙げること。
解答・解説
方針
区間内の の点と、両端 の値を全部くらべる。同じ値が か所で起こることもあるので、値でそろえて判断する。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 閉区間での最大最小は、候補を全部並べて比べる問題だ。
候補は 種類しかない。区間の中で傾きが になる点()と、区間の両端。極値だけ見て端を忘れると、端で最大になるケースを落とす。
今回はさらにひとつ罠がある。同じ値が か所で実現する。候補の値を全部数字でそろえてから、最大・最小を宣言するのが安全だ。
① の候補を出す。 より 。どちらも区間 内。
② 候補と両端の値を計算する。
③ 最大・最小を選ぶ。 値は 。
まとめ:候補は「区間内の極値」+「両端」。今回は最大も最小も か所ずつで起こる。値をそろえて書き出せば、同じ値の見落としを防げる。
発展 — 一歩先へ。 区間の幅を変えると答えの顔ぶれが変わる。右端が より手前なら最大は の か所、 を超えると端の値が極大を追い越して最大は端だけになる。区間の端がちょうど「接する横線の交点」に乗る今回は、その切り替わりの瞬間を見ていることになる。
区間に文字( など)が入ると、この切り替わりを場合分けで追う入試の定番問題になる。今回の「値をそろえて比べる」丁寧さが、そのまま場合分けの境目を見つける力になる。
最大値 ()、最小値 ()
別解
「最大が と の か所」は偶然ではない。最大値の横線 を曲線から引いてみると
が重解、 が単解。つまり横線 は、山頂 で曲線に接し、 で曲線を横切る。接した場所(極大)と横切った場所(端)が同じ高さにいる — それが「最大 か所」の正体だ。
最小も同じ構図で
谷底 で接し、(端)で横切る。
「最大・最小の横線は、極値点で曲線に接する」— この見方を持つと、閉区間の答えの検算(値を引いて因数分解できるか)が式でできるようになる。
ポイント
- 候補は極値と両端の両方。
- 最大・最小が複数の で起こることもある。
よくある間違い
- 極値だけ比べて両端 の値を見ない(端で最大・最小になる問題は多い)
- 最大値・最小値をとる を か所ずつしか書かない(今回はどちらも か所)
- 増減表の矢印だけで判断し、値の大小を数字で確かめない