数学II / 微分の考え
微分係数(定義・文字)
問題
関数 について、定義にしたがって導関数 を求めよ。
ヒントを見る
導関数の定義の式に と を入れ、分子を展開・整理する。残った項はすべて を含むはずなので約分できる — そのあとで を へ。
解答・解説
方針
導関数の定義 をそのまま計算する。今度は具体的な数でなく のまま進める。分子を展開すると が約分できる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「定義にしたがって」とあるから、公式( の微分は )は使わない。定義の式に を入れて、極限を自分の手で計算する。
具体的な数( など)でなく、 を文字のまま進めるのが今回の課題だ。
やることは同じ。分子 を展開すると、すべての項に が残る。 で約分してから とすれば、極限が求まる。
① 分子を展開する。
② でくくって約分する。
③ とする。
まとめ:定義から導関数を出すときも、分子は必ず でくくれる。約分して の残った項を消す()のが型。公式 、 の裏づけになっている。
発展 — 一歩先へ。 同じ計算を でやると、分子は 。 で割って残る先頭が だ。 でも展開の先頭 項()だけが効き、公式 が生まれる。
「公式は定義の計算を1回やっておけば、あとは結果を再利用してよい」— 微分の公式は全部この構図でできている。定義の計算を1度体で通ることが、公式を安心して使う土台になる。
別解
の部分を「正方形の面積」で見ると、 になる理由が絵でわかる。
辺 の正方形の辺を だけ伸ばす。面積の増え方は
増えた部分は「幅 の帯 本(面積 )」と「角の小さな正方形()」だ。
で割ると 。 を に近づけると、角の小さな正方形の寄与は消えて だけが残る。
の部分は「長さ の線分を 伸ばすと 増える」だけだから、割れば常に 。合わせて — 定義の計算と同じ答えに、図形の意味がついた。
ポイント
- 定義でも分子は でくくって約分。
- 結果 は公式 と一致。
よくある間違い
- 定義でと言われているのに公式 で答えて終わる
- 分子の展開で に の項を入れ忘れる( だけ置き換える)
- 約分の前に として で止まる