数学II / 微分の考え
3次関数の極大値と極小値の差
問題
とする。 次関数 の極大値と極小値の差を を用いて表せ。
ヒントを見る
より 。極大は 、極小は 。差 を計算( を使う)。
解答・解説
方針
の解 を求め、極大値(小さい方の )から極小値(大きい方の )を引く。 の対称性で計算が簡単になる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 まず極値をとる を求める。 から ( だから2つある)。
と名前をつける。増減表から極大は 、極小は 。
差 を計算すると、定数 は引き算で消え、奇数次の項だけが2倍になって残る。対称性のおかげで計算は短い。
重要()。
① 極値をとる 。 、()。 の符号から で極大、 で極小。
② 差を計算。 なので 。よって ③ で表す。 を入れて、 に注意すると (例: なら 。)
まとめ 極値の ()を代入し、差 。微分(極値)と式変形の融合。 の項がなく対称なのが効く。
発展 — 一歩先へ。 極値をとる2点の間隔は 。差 をこれで書き直すと — 「極値の差は、極値点の間隔の3乗の半分」というきれいな一般式になる( の係数が なら )。積分の見方(別解)を使うと、この公式は1/6公式の親戚だと分かる。
答
より極値をとる 。 とすると極大は 、極小は 。差 。
別解
別解 — 差を「 の面積」として積分で出す(得意な人向けの高い視点)。 極大から極小へ下る区間 では 。微分積分の基本定理から
( を使った)。最後の積分は放物線と 軸で囲む面積、1/6公式そのものだ。
「極値の差 導関数のグラフの面積」という見方は、値の代入計算(本解)より間違えにくく、極値の差の公式たちの共通の出どころでもある。
ポイント
- 、極値の ()。
- 差 ()。
- 。
よくある間違い
- 極大と極小の を逆にする( の係数が正なら、小さい の方が極大。増減表で確認)。
- を最後まで引きずる(差では消える。消える理由=上下の平行移動は差に無関係、まで言えるとよい)。
- の指数処理を誤る( と分けると安全)。