数学II / 微分の考え
絶対値つき3次関数の最大値
問題
とする。関数 の における最大値 を求めよ。
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絶対値の中身のグラフをかいて折り返し、区間の右端 を動かすイメージで考える。最大値の『主役』が交代する瞬間が 回ある — それぞれどこで起きるか。
解答・解説
方針
まず のグラフを でかく( 軸より下を折り返す)。区間の右端 を から増やしていき、最大値の「主役」が交代する を探す。山の高さ と、折り返し後に再び に並ぶ位置がカギ。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 絶対値つきの最大値。まず のグラフを で描く。 軸より下の部分を上へ折り返す。
区間の右端 を から少しずつ増やしていくと、最大値をとる場所が移り変わる。
はじめは折り返した山を登るが、山の頂上(高さ )で頭打ちになる。
さらに を進めると、 が大きい側で が再び高さ に並び、そこを追い越すと右端が主役になる。この「主役交代」の を境に場合分けする。
① グラフを作る。 で は で 以下、 で 以上。だから
前半は より で山になり、高さは 。その後 で まで下がり、以降は増加する。
② 「高さ に追いつく位置」を求める。 増加部分が山の高さ と並ぶのは のとき。移項して因数分解すると
の解は 。つまり で再び高さ に到達する。
③ 右端 を動かして場合分けする。
- :区間内で は増加中。最大は右端で 。
- :山 が区間に入り、右端はまだ高さ 未満。。
- :右端が山を追い越す。。
境目では で 、 で となり、どちらもつながっている(場合分けの検算になる)。
まとめ:区間の端が動く最大値問題は、「グラフのどの部分が最大を担当しているか」の交代劇を追う。絶対値の折り返しで山ができるため、山の高さと『追いつく位置』の つが場合分けの境目になる。
発展 — 一歩先へ。 区間の端を動かしたときの最大値 は、いくつかの区間ごとに違う式になる「区分関数」。境目では左右の式の値がつながる(連続)。パラメータつき最大最小は、こうして「主役が交代する点」で場合分けするのが要。 自身のグラフを描くと、折れ線的につながる様子が見える。
のとき 。 のとき 。 のとき
別解
別解 — つの候補の背比べ(苦手な人向けの整理ルート)。 最大値の候補は つしかない。ひとつは折り返した山の頂上の高さ 。もうひとつは区間の右端 での値 。
が小さいうち()は、まだ山を登っている途中。右端 が一番高い。 の値で 。
が を超えると山の頂上(高さ )を過ぎる。しばらくは頂上の が最大。右端の値が に追いつくのは、 すなわち から のとき。
になると、右端で登っていく が を追い越し、右端が主役に戻る。。
グラフを描いて追う本解と同じ 段の場合分け。「頂上の 」と「右端の値」のどちらが大きいかを比べる、と割り切ると境目 がはっきりする。
ポイント
- 折り返した山の高さ ()と、追いつく位置 が境目。
- 境目で値がつながることを確かめると場合分けの検算になる。
よくある間違い
- 絶対値の折り返し( 軸の下を上へ)を忘れ、 のまま最大を探す。
- 山の高さ に右端が再び並ぶ位置 ()を求め損ねる。
- 場合分けの境目 (頂上)と (右端が追いつく)のどちらかを落とす。