数学II / 微分の考え

3次方程式の解の個数(一般)

★★★ 応用解の個数極値

問題

方程式 が異なる 個の実数解をもつような定数 の値の範囲を求めよ。

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定数分離で『曲線と横線』の構図へ。曲線の山と谷を求めれば、 交点の条件は不等式で書ける。 の符号の付き方だけ慎重に。

解答・解説

方針

を分離して とする。 の極大値・極小値を求め、横線 がそのあいだにある条件を書く。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 定数 か所にまとまっているので、定数分離の型だ。

と移項する。左辺 は決まった曲線、右辺 は横線になる。

異なる 実解をもつのは、横線が曲線の山(極大)と谷(極小)のあいだを通るとき。

だから左辺の極大値と極小値を求め、そのあいだに がある、という不等式に落とせばよい。

重要解の個数 = と横線 の交点数。 個 ⟺ 極小 極大

① 定数を分離する。

② 極大・極小を求める。

  • 極大 ()
  • 極小 ()

交点の条件を書く。 横線 が極小 と極大 のあいだ。

xyO極大5極小-27
y=x^3-3x^2-9x。横線 y=k が極小-27と極大5のあいだで交点3個

まとめ: の分離ができれば、あとは横線との交点数。極大値 ・極小値 のあいだに があるとき、交点が 個(異なる 実解)になる。

発展 — 一歩先へ。 の極大値は ()、極小値は ()。 交点をもつ境界 は、この極値そのものだ。

別解の判別式 が同じ になるのも、これで説明がつく。 が極値に等しいと横線 が曲線に接し(重解)、そのとき になるからだ。

実解の条件を、極値の高低で見るか、判別式の符号で見るか。グラフと代数の つの見方が、同じ境界で握手する。

別解

別解 — 次方程式の判別式で判定する(得意な人向けの視点)。 グラフを描かなくても、 次方程式の判別式 の符号だけで実数解の個数が決まる。 が「異なる 実解」の条件だ。

次の判別式

に代入する。各項を順に計算すると

これを因数分解すると

異なる 実解の条件 、すなわち

極値のあいだに横線がある、と読む本解と同じ範囲。判別式は、グラフを描かずに解の個数を代数だけで判定する強力な道具だ。

ポイント

  • 定数分離 → 横線 との交点数。
  • 実解 ⟺ 極小 極大。

よくある間違い

  • 定数分離したあと、 交点の条件を「極小 極大」でなく の符号を取り違えて書く。
  • 極大値 、極小値 の計算で符号を誤り、範囲の端を取り違える。
  • 境界 で等号を含め、横線が接して重解になる場合まで「 実解」に数える。