数学II / 微分の考え

閉区間での最大・最小(3次)

★★★ 応用最大最小

問題

における関数 の最大値と最小値を求めよ。

ヒントを見る

候補(極値の )と両端、すべての値を出してくらべる基本どおり。計算する値が つあるので、雑にならないように。

解答・解説

方針

の解のうち区間内のものと、両端 の値をすべてくらべる。係数が大きいので計算を丁寧に。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 閉じた区間 での 次関数の最大・最小。

この型は候補が決まっている。区間の内部で になる点(極値)と、区間の両端。この中に最大と最小がある。

だから候補の値をすべて出してくらべればよい。方針で悩む問題ではない。

係数が大きく計算がかさむので、 つの値を落ち着いて正確に出しそろえる実行力が問われる。

公式閉区間の最大最小 = 区間内の の点と両端の値をすべてくらべる

の候補を出す。

どちらも区間 内。

② 候補と両端の値を計算する。

③ 最大・最小を選ぶ。 値は

xyO最大(-1,7)最小(2,-20)
y=2x^3-3x^2-12x(-2≦x≦3):最大7(x=-1)・最小-20(x=2)

まとめ:手順は 次でも同じ。 の解と両端、合わせて つの値を出してくらべる。極大値 が最大、極小値 が最小になり、端点は中間の値だった。

発展 — 一歩先へ。 どんな 次関数も、変曲点を中心にして点対称になる。この問題の より が対称の中心だ。

区間 の真ん中もちょうど 。区間が対称の中心にそろっているので、両端の値は中心の高さを軸に上下対称になり、極大の相手が極小になる。

「最大最小の候補を全部くらべる」基本は、区間が対称なときには半分の手間で済む。対称性に気づくと、出した値の検算にもなる。

最大値 ()、最小値 ()

別解

別解 — 対称の中心をとらえて候補を半分にする(得意な人向けの視点)。 の変曲点(対称の中心)は より 。中心の高さは

次関数はこの点に関して点対称だから、中心から等距離の 点の値の和はつねに になる。

区間 の中点も 。だから左端と右端、極大点と極小点が、それぞれ中心をはさんで向かい合う。

極値の は中心について対称。片方 を出せば、もう片方は

両端も で確かめられる。最大 ()・最小 ()。 つを別々に計算する本解と同じ答えに、対称性を使えば半分の計算でたどり着く。

ポイント

  • 候補は極値と両端。値を全部出してくらべる。
  • 極大が最大とは限らないので端点も必ず計算。

よくある間違い

  • 極値の だけを比べ、両端 の値を出さずに最大・最小を決めてしまう。
  • 極大値がつねに最大、極小値がつねに最小と思い込み、端点が上回る可能性を確かめない。
  • などの符号つきの計算を雑にし、代入ミスで候補の値を取り違える。