数学I / 図形と計量

角の二等分線の長さ

最難関編余弦定理面積

問題

において である。 の二等分線が辺 BC と交わる点を D とするとき、線分 AD の長さを求めよ。

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を二等分すると、 の A での角はともに 。3つの三角形の面積は で書ける。全体 分割の和、という面積の等式から AD が出せるか。

解答・解説

方針

面積の分割を使う。。それぞれ などと表し、AD について解く。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 角の二等分線 AD の長さは、面積の分割でとらえるのが速い。

を二等分するので の各面積を「」で表す。AD を未知数 にすると、面積の等式が の1次方程式になり、一発で解ける。

公式三角形の面積

① 全体の面積。

② 分割の和。 とおく。 より

③ 等式を解く。 だから

両辺を で割って 。すなわち

120°ABCD537
△ABC(AB=5, AC=3, ∠A=120°)。∠A の二等分線 AD の長さは 15/8。余弦定理で BC=7

まとめ: 二等分線で に分かれることを使い、「面積 分割の和」を AD の方程式にする。 が全項で共通だから約せて、一般形 の形になる。

発展 — 一歩先へ。 一般形を整理すると 。前半の は2辺 の調和平均だ。二等分線の長さは「調和平均 × 半角の余弦」という覚え方ができる。

別解

二等分線の長さの公式で(得意な人向け)。 角の二等分線には、方べきの定理の香りがする名公式がある:

使ってみよう。まず余弦定理で 。二等分線の性質から なので、。よって

公式の出どころも一言。AD を延長して外接円との交点を E とすると、円周角から が相似で 。方べきの定理で 。差をとると が残る。円の道具(数A)と計量が握手する、美しい公式だ。

ポイント

  • 二等分で
  • 面積
  • より

よくある間違い

  • BD, DC を先に求めてから で余弦定理、と遠回りして計算が重くなる。面積分割なら AD の1次方程式で済む。
  • を取り違える。値はどちらも で同じだが、「どの角をはさむ2辺か」の対応を誤ると式自体が崩れる。
  • 最後の約分で を残したまま混乱する。全項共通の因子は先に割ってしまう。