数学I / 図形と計量

角の二等分線の長さ

★★ 標準角の二等分線面積

問題

において、 である。 の二等分線と辺 の交点を とするとき、線分 の長さを求めよ。

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二等分線 の長さを、専用公式なしで出したい。点 上にある → 大きい三角形が小さい2つに分かれる。『全体=部分の和』を面積で書くと、 について何次の方程式になる? どの角を使うかがミソ。

解答・解説

方針

角の二等分線の長さ 。専用の公式を覚えていなくても、面積の関係で鮮やかに求まる。

が辺 上にあるので、 という『全体 部分の和』が成り立つ。3つの面積をすべて『2辺と間の角』の公式で書くと、どの式にも が入り、未知数 の1次方程式になる。2次にならないところが、この方法の気持ちよさだ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 角の二等分線の長さ 。専用の公式を覚えていなくても、面積の関係で鮮やかに求まる。

が辺 上にあるので、 という「全体=部分の和」が成り立つ。

3つの面積をすべて「2辺と間の角」の公式で書くと、どの式にも が入り、未知数 の1次方程式になる。二等分だから角は ずつ、が効き目の中心だ。

60°60°ABCD6412/5
∠A = 120° の二等分線 AD(BD : DC = 6 : 4)

の二等分線なので

公式三角形の面積 ( とはさむ角 )

面積の関係を立てる。 は辺 上にあるので、大きい三角形は2つの小さい三角形にちょうど分かれる。

それぞれを面積公式で表す。狙いは、3つの式すべてに頂点 まわりの角()を使うこと。そうすれば未知数は だけになる。

なので、値はすべて同じ 。計算が軽いのも、この解法の利点だ。

方程式を解く。

両辺を で割って

まとめ:『長さを直接測る道具がなければ、面積を経由して間接的に測る』。内接円の半径()と同じ発想が、ここでも働いている。

発展 — 一歩先へ。 「全体=部分の和」で長さを取り出す面積の方法は、二等分線に限らず使える汎用の手だ。内接円の半径()も、三角形を3つに割った面積の和から来ている。

今回の面積の式を文字のまま整理すると、二等分線の長さの公式 が導ける。公式を暗記するより、この導き方を1度手を動かして通っておくほうが、忘れても復元できるぶん強い。

別解

座標を置いて、成分計算で押し切る方法もある(数学IIの先取りだが、使う道具は三平方だけだ)。

を原点、 に置く。 だから、 から 方向に距離 の点で

上にあり、角の二等分線の性質(数学Aで学ぶ )から 。内分の計算で

あとは原点からの距離で

図形の性質を知っていれば座標で機械化できる、という見本だ。面積の方法と答えが一致することが、そのまま検算になる。

ポイント

  • 『全体 = 部分 + 部分』の面積の関係で、二等分線の長さが1次方程式で求まる
  • なので式がきれいにまとまる
  • この手法は角の二等分線の長さを求める最短ルートとして覚えておく

よくある間違い

  • のまま使ってしまう(二等分して )
  • 面積の合計の式で、 の辺の組み合わせを混同する
  • 面積の方法と二等分線の性質()を混ぜて、どちらつかずの式を立てる