数学I / 図形と計量
sin の比から角を求める
問題
において
が成り立つとき、 の大きさを求めよ。
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『 の比』は、実は何の比と同じ? 正弦定理を思い出すと、辺は に比例している。だから の比をそのまま辺の比に読みかえてよい。あとは辺の比を文字で置いて、角を出す関係へ。
解答・解説
方針
『』。角の情報のようでいて、実は辺の情報だ。
正弦定理 などから、辺の長さは に比例する。つまり の比は、そのまま辺の比 と読みかえてよい。
読みかえてしまえば、、、 とおいて余弦定理に入れるだけ。比例定数 は約分で消えるので、恐れず持ちこんでよい。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「」。角の情報のようでいて、実は辺の情報だ。
正弦定理( など)から、辺の長さは に比例する。つまり の比はそのまま辺の比 と読みかえてよい。
読みかえたら 、、 とおいて、余弦定理で を計算する。 は約分で消える。
sin の比を辺の比に読みかえる。 正弦定理より 、、。どの辺も の 倍なので
よって正の数 を使って 、、 とおける。『比しかわからないのに長さを文字でおいていいのか』と不安になるかもしれないが、比だけで決まる量(角)を聞かれているのだから、 は最後に消えるはず。そう見通しを立てて進む。
余弦定理で を求める。
(予告どおり が分母・分子に共通で現れ、約分されて消える。)
角を確定する。 で になるのは
まとめ: は 〜 で値から角が1つに決まる( とちがって候補が2つ出ない)。角を確定させたい場面で余弦定理が好まれる理由の1つだ。
発展 — 一歩先へ。 「 の比=辺の比」は正弦定理の実用形として、比が絡む三角形の問題の入り口に何度も現れる。逆向き(辺の比から の比)にも使える。
「比だけ与えられたら、 を付けて実体化するか、相似の代表を選ぶ」。この両構えは、図形に限らず濃度や速さの比の問題でも同じように効く、比の扱いの基本姿勢だ。
別解
を書かずに、最初から「辺 の三角形」で計算してしまう考え方もある。
それが許される理由は相似だ。辺の比が の三角形は、大きさこそ様々だが、すべて相似で角は共通。角だけを聞かれているのだから、いちばん計算しやすい代表(辺がちょうど )を1つ選んで調べれば十分だ。
よって 。
答案では を付けて書くのが丁寧だが、頭の中では「代表を1つ選ぶ」と考えてよい。比だけが与えられた図形の問題では、この「相似だから代表で調べる」が思考を軽くしてくれる。
ポイント
- (正弦定理の比の形)
- 比で与えられたら とおく — は最後に消える
- 辺の比 → 余弦定理で角、という2つの定理のリレーに慣れる
よくある間違い
- の比を角の比()と誤解する
- 余弦定理の分子で、求める角の対辺()を引くことを忘れる
- 比例定数 の扱いに不安を覚えて手が止まる(相似なので は必ず約分で消える)