数学I / 図形と計量
3辺から面積と内接円の半径を求める
問題
において、、、 である。
(1) の値を求めよ。
(2) の面積 を求めよ。
(3) の内接円の半径 を求めよ。
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3辺だけから面積へ。 も も見えないが道はある — まず1つの角の を辺から出し、 に乗り換えて面積へ。内接円はさらに『面積の2通り表現』で。第一歩は、どの角を選ぶと楽か。
解答・解説
方針
3辺だけが与えられた三角形の面積。 も もどこにも見えないが、道はちゃんと通っている。
①余弦定理で1つの角の を出す(3辺があれば必ずできる)。②相互関係で に直す。③面積公式に入れる。④内接円は で仕上げる。
この4段の数珠つなぎは、図形と計量の集大成として入試でもそのまま使う型だ。各段で『今なぜこれをやっているのか』を意識しながら進む。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 3辺だけが与えられた三角形の面積。 も もどこにも見えないが、道はちゃんと通っている。
①余弦定理で1つの角の を出す(3辺があれば必ずできる)。②相互関係で に直す。③面積公式に入れる。④内接円は で仕上げる。
この4段の数珠つなぎは、図形と計量の集大成としてそのまま入試に出る型だ。
(1) 角 をはさむ2辺は 、、角 の対辺は だ。分子で引くのは対辺の2乗。ここを取りちがえないよう、代入前に『はさむ2辺』『対辺』を声に出して確認する。余弦定理より
(2) 面積公式に必要なのは ではなく 。そこで相互関係で乗りかえる。 より なので、根号の前の符号で迷わなくていい。
面積公式より
面積公式で使う角は『使った2辺にはさまれた角』でなければならない。(1)で を求めたのだから、2辺も をはさむ 、 を使う。この整合を崩さないこと。
(3) 内接円の半径 は、面積を2通りに表す関係 から求まる(内心と各頂点を結んで3分割する、あの式だ)。
よって
まとめ:①〜④のどの段も、単独では基本問題だ。つなげて一気に走れるかが、標準問題との分かれ目になる。
発展 — 一歩先へ。 3辺が決まれば三角形は1つに決まる(合同条件)。だから面積も、内接円も外接円も、すべて3辺から計算できるはずで、今日の4段+正弦定理()はその計算路をひととおり歩いたことになる。
ヘロンの公式は、4段の道を文字のまま一般に実行して1本の式に固めたものだ。「なぜ成り立つか」を本解の道順で説明できれば、公式は暗記でなく圧縮になる。
(1) (2) (3)
別解
(2)(3)は、ヘロンの公式を知っていれば一気に飛べる(3辺から面積を直接出す公式で、発展的な内容として教科書にも載っている)。
3辺の和の半分を とすると で
(3)も という短い形が使える( の を代入した形だ)。
本解の4段の道は「なぜ求まるか」が見える教育的なルート、ヘロンは検算・時短ルート。両方持っていると、本番で答えを2重に確かめられる。
ポイント
- 3辺 → 余弦定理で → 相互関係で → 面積、が黄金ルート
- 面積が出たら で内接円の半径につながる
- どの角を選んでも面積は同じ。計算しやすい角(はさむ2辺が簡単なもの)を選ぶ
よくある間違い
- 余弦定理の分子で、対辺(この場合 )以外の辺を引いてしまう
- を求めるときに根号の中の計算()を誤る
- (3)で の を落とし、 が半分になる