数学I / 図形と計量
90°−θ の公式を使う式の値
問題
次の式の値を求めよ。
(1)
(2)
(3)
ヒントを見る
表にない角ばかり。でも角どうしを『足してみる』と? 和が になる組が隠れている。片方を書き換えると、見慣れた関係式(2つ合わせて になるあれ)の形に化ける。
解答・解説
方針
。どちらも値を知らない角だ。『表にない角だから解けない』と思ったら、角どうしの関係に目を向ける。
、、。どれも和が の組だ。 などの公式で片方を書きかえれば、相互関係 の形が現れる。
個々の値は最後までわからないまま、答えだけが決まる。この『値を知らずに計算する』感覚が今回の主役だ。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 も も、値を知らない角だ。「表にない角だから解けない」と思ったら、角どうしの関係に目を向ける。
。。。どれも和が だ。
和が の2角には、 などの書き換え規則がある。片方を書き換えれば、相互関係や逆数の関係に持ち込める。
(1) なので と書きかえられる。すると
の値は最後までわからないままだが、相互関係が『2つ合わせれば 』を保証してくれる。
(2) なので だ( は逆数になる。 と が入れかわるから)。よって
掛けた瞬間に約分されて消える。
(3) なので だ。よって
まとめ:どの問題も、半端な角を見て固まるのではなく『2つの角を足してみる』のが突破口だった。(や )になる組を見つけたら公式の出番、と覚えておく。
発展 — 一歩先へ。 の公式群は「同じ直角三角形を反対の角から見ただけ」、 の公式群は「単位円で左右対称の点」。出どころの絵が違う2家族だ、と整理しておくと混同が消える。
(コサイン)の「コ」は余角(complementary angle)の頭文字で、 という関係が名前の由来になっている。
(1) (2) (3)
別解
公式を経由せず、1つの直角三角形の絵だけで見抜くこともできる。
直角三角形の2つの鋭角は、足すと 。つまり と は、同じ直角三角形の2つの角として同居できる。
3辺を (対辺)、(隣辺)、(斜辺)とすると、、。だから
最後の は三平方の定理そのものだ。
(2)も同じ三角形で 、。掛ければ約分されて 。
「和が の2角=1つの直角三角形の2つの見方」。この絵を持っておくと、公式の暗記が絵の読み取りに変わる。
ポイント
- 2つの角の和が なら、 の公式で片方を書き換える
- 、、
- 書き換えたあとは相互関係 に帰着させる
よくある間違い
- 角の和が であることに気づかず、表の値を探そうとして行き詰まる
- を と混同する( の公式との混同)
- を に書き換えたのに、相互関係 に結びつけられない