数学I / 図形と計量
三角比の2次方程式
問題
とする。次の等式を満たす を求めよ。
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と が混ざっていて扱いにくい。1種類にそろえたい — どちらに寄せる? 2乗の項を書き換えるほうが、根号が出なくて楽。そろえたら置き換えて、ただの2次方程式に持ちこもう。
解答・解説
方針
と が1つの式に混ざっている。このままでは扱えないので、まず1種類の三角比にそろえる。
どちらに寄せるか。 を使えば だけの式にできる。逆に を で表そうとすると根号が出て面倒になる。『2乗のほうを書きかえる』のがコツだ。
あとは とおけば、ただの2次方程式。ただし には という制限があることを忘れない。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 と が1つの式に混ざっている。このままでは扱えない。まず1種類にそろえる。
どちらに寄せるか。2乗のほうを書き換える。 を使えば、 だけの式になる。
逆向き( を で表す)は根号が出て面倒になる。「2乗のほうを消す」が鉄則だ。そろえたら、あとは2次方程式である。
まず1種類の三角比にそろえる。 を代入すると
整理して
最高次の係数が負のままだと因数分解でミスしやすい。だから両辺に を掛けて正に直した。
2次方程式として解く。 とおくと、見慣れた2次方程式になる。ただし は の値なので しか許されない。おき換えたら範囲も一緒に書く、が鉄則だ。
よって または 。どちらも範囲内なので、今回は落ちる解はない。
に戻す。
を求めて終わりにしないこと。聞かれているのは だ。
- のとき:
- のとき:
まとめ: を『範囲の端だから』と捨てたくなるかもしれないが、 は両端を含む。端も立派な答えだ。検算: のとき 、 で、与式は 。確かに成り立つ。
発展 — 一歩先へ。 「1種類にそろえる → 置きかえて2次方程式 → 範囲で検問 → 元の変数に戻す」。この4段は、数学IIの三角方程式・指数方程式・対数方程式で、そっくりそのまま繰り返される黄金の型だ。
置きかえの検問()は、2次関数の単元でやった「新変数の範囲」と同じ思想である。分野が変わっても、置きかえの作法は1つしかない。
別解
と置きかえて、「 の世界」と「角の世界」を分けて処理すると、頭が整理される。
置きかえると 、整理して 、因数分解で 。
の候補は と 。ここで角に戻る前に、1つ検問を置く。 が取れる値は だけだ。今回は両方とも通過する。
通過した だけを角に翻訳して、。
今回は検問で落ちる候補がなかったが、この型の問題では のような「円の外の値」が出て捨てる場面がよくある。「解いたら範囲で検問」を習慣にしておくと、その日が来ても迷わない。
ポイント
- は に置き換えて三角比を1種類にそろえる
- 置き換えた変数の範囲()を意識する
- の範囲が 〜 なので、 の解は1つずつ
よくある間違い
- を範囲外と勘違いして捨てる( に含まれる)
- 因数分解を と誤る
- 解いた を の検問にかけず、機械的に角へ戻そうとする