数学I / 図形と計量

三角比の2次方程式

★★ 標準三角方程式相互関係

問題

とする。次の等式を満たす を求めよ。

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が混ざっていて扱いにくい。1種類にそろえたい — どちらに寄せる? 2乗の項を書き換えるほうが、根号が出なくて楽。そろえたら置き換えて、ただの2次方程式に持ちこもう。

解答・解説

方針

が1つの式に混ざっている。このままでは扱えないので、まず1種類の三角比にそろえる。

どちらに寄せるか。 を使えば だけの式にできる。逆に で表そうとすると根号が出て面倒になる。『2乗のほうを書きかえる』のがコツだ。

あとは とおけば、ただの2次方程式。ただし には という制限があることを忘れない。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 が1つの式に混ざっている。このままでは扱えない。まず1種類にそろえる。

どちらに寄せるか。2乗のほうを書き換える。 を使えば、 だけの式になる。

逆向き( で表す)は根号が出て面倒になる。「2乗のほうを消す」が鉄則だ。そろえたら、あとは2次方程式である。

公式三角比の相互関係

まず1種類の三角比にそろえる。 を代入すると

整理して

最高次の係数が負のままだと因数分解でミスしやすい。だから両辺に を掛けて正に直した。

2次方程式として解く。 とおくと、見慣れた2次方程式になる。ただし の値なので しか許されない。おき換えたら範囲も一緒に書く、が鉄則だ。

よって または 。どちらも範囲内なので、今回は落ちる解はない。

に戻す。

Oxy1−160°180°
cos θ = 1/2 → θ = 60°、cos θ = −1 → θ = 180°

を求めて終わりにしないこと。聞かれているのは だ。

  • のとき:
  • のとき:

まとめ: を『範囲の端だから』と捨てたくなるかもしれないが、 は両端を含む。端も立派な答えだ。検算: のとき で、与式は 。確かに成り立つ。

発展 — 一歩先へ。 「1種類にそろえる → 置きかえて2次方程式 → 範囲で検問 → 元の変数に戻す」。この4段は、数学IIの三角方程式・指数方程式・対数方程式で、そっくりそのまま繰り返される黄金の型だ。

置きかえの検問()は、2次関数の単元でやった「新変数の範囲」と同じ思想である。分野が変わっても、置きかえの作法は1つしかない。

別解

と置きかえて、「 の世界」と「角の世界」を分けて処理すると、頭が整理される。

置きかえると 、整理して 、因数分解で

の候補は 。ここで角に戻る前に、1つ検問を置く。 が取れる値は だけだ。今回は両方とも通過する。

通過した だけを角に翻訳して、

今回は検問で落ちる候補がなかったが、この型の問題では のような「円の外の値」が出て捨てる場面がよくある。「解いたら範囲で検問」を習慣にしておくと、その日が来ても迷わない。

ポイント

  • に置き換えて三角比を1種類にそろえる
  • 置き換えた変数の範囲()を意識する
  • の範囲が なので、 の解は1つずつ

よくある間違い

  • を範囲外と勘違いして捨てる( に含まれる)
  • 因数分解を と誤る
  • 解いた の検問にかけず、機械的に角へ戻そうとする