数学I / 図形と計量

内接円と傍接円の半径

★★★★ 難関内接円傍接円面積ヘロン

問題

辺の長さが である三角形 について、内接円の半径 と、辺 に接し他の 辺の延長にも接する傍接円の半径 を求めよ。

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面積を 通りの見方でつなぐ。内接円半径は「面積 = 内接円半径 × 」から。傍接円半径も似た形の公式がある( を使う)。まず面積をヘロンで求める。

解答・解説

方針

面積 をヘロンの公式で出す。内接円は 、傍接円は ()。 を両方に使う。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 内接円も傍接円も、半径は「面積 を使った関係式」から出る。だからまず面積 をヘロンの公式で求める。

として

内接円は から 。傍接円( に接し他の 辺の延長に接する)は から ()。同じ 通りに使う。

公式 とおくと、面積 (ヘロン)、(内接円)、(辺 側の傍接円)

① 面積を求める。 。ヘロンの公式より

IBCA567
3辺 5,6,7 の三角形と内接円(半径 r)。傍接円は辺 BC の外側に接する(半径 r_A)

② 内接円半径。 より

③ 傍接円半径。()側の傍接円は を満たすから

まとめ:内接円・傍接円の半径は「面積」を要にして求める。内接円は 、傍接円は で割るだけの違い。ヘロンで面積さえ出れば、あとは割り算。傍接円のほうが分母が小さいので になる。

発展 — 一歩先へ。 つの三角形には内接円 つと傍接円 つ(各辺に つ)がある。半径には などの美しい関係が成り立つ。傍接円は、内接円と“外側から接する”双子で、面積 を軸に対称的に振る舞う。

別解

別解 — 内接円と傍接円の「接線の長さ」で捉える(得意な人向けの視点)。 円外の点から引いた 接線の長さは等しい。この性質で、接点までの長さを (半周)で書ける。

内接円では、頂点 からの接線の長さが の内角の半分 を使うと

傍接円( 側)では、頂点 からの接線の長さが になり、

つを割ると 。だから から

面積を通りに使う(本解)のと同じ結果。内接円と傍接円の半径の比が という接線長の比になるのは、両円が同じ角 を見込むからだ。

ポイント

  • ヘロンで ()。

よくある間違い

  • ヘロンの公式で (半周)を周の長さと取り違える()。
  • 傍接円の関係を とする(正しくは )。
  • の計算を誤る。