数学I / 図形と計量
三角形の面積公式
問題
において、、、 であるとき、 の面積 を求めよ。
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2辺とそのはさむ角から面積を出す。カギは『高さ』の作り方 — 一方の辺に角をかけると、底辺への高さが現れる。高さは『上向きの成分』だから、 ではなく…どちらを使う?
解答・解説
方針
面積公式 。なぜ なのかを知れば、もう忘れない。
は『頂点 から底辺 に下ろした高さ』のこと。つまりこの公式は、小学校で習った『底辺 × 高さ ÷ 2』の高さを、三角比で書いただけだ。
使う角が必ず『2辺にはさまれた角』なのも、この由来からわかる。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 三角形の面積といえば「底辺 高さ 」。しかしこの問題では高さが与えられていない。
与えられているのは 辺( と )と、そのはさむ角()。
この公式は「 辺とはさむ角があれば面積が出る」と言っている。 が高さの役目を引き受けているのだ。
余弦定理・正弦定理と同じく、与えられた形( 辺+はさむ角)が道具を指定する。まず何が与えられているかを確認する癖をつけたい。
2辺 、 とその間の角 がわかっているので、面積公式を使う。
なので
公式の意味を図で確かめよう。 は、頂点 から直線 に下ろした高さだ。つまり『底辺 × 高さ ÷ 2 』。小学校の面積公式と同じ計算をしている。 を使うミスは、『高さは上向きの成分だから 』という由来を思い出せば防げる。
発展 — 一歩先へ。 辺の長さ 、 を固定したまま、はさむ角 だけを動かすと面積 はどう変わるか。 は で最大 をとるから、
辺の長さが決まっているとき、面積が最大になるのは直角のとき。角を開きすぎても閉じすぎても面積は減る — の山型がそれを教えている。今回なら最大面積は で、 での はその半分だ。
辺だけが分かっているときはヘロンの公式 (ただし は周の半分)が使える。角を経由せずに面積が出る驚くべき公式で、余弦定理から導ける。「何が与えられたか」に応じて面積公式を使い分ける — 辺+はさむ角なら 、 辺ならヘロン、底辺と高さなら小学校の公式、である。
別解
公式 を暗記していなくても、小学校の「底辺 高さ 」だけで解ける。むしろこちらが公式の正体だ。
手順1: 底辺を決める。 を底辺にしよう。
手順2: 高さを三角比で出す。 頂点 から直線 に垂線 を下ろす。すると は の直角三角形で、斜辺が 、 だ。
高さは 。三角比の定義そのもの(斜辺 = 高さ)を使っただけである。
手順3: 小学校の公式に入れる。
同じ答えが出た。
この 手順をまとめると、公式そのものになる。
は「斜辺を高さに変換する係数」 — 公式の の正体はこれだ。覚えていなくても、垂線を 本下ろせばその場で作り直せる。
なお が鈍角でもこの公式は成り立つ。垂線の足 が辺 の外に出るが、高さは ( は鈍角でも正)のままだからだ。鈍角でも面積公式は無修正で使える — が 〜 で常に非負であることの、実用上の恩恵である。
ポイント
- 使う角は必ず『2辺にはさまれた角』
- が『高さ』を表しているという図形的な意味を理解する
よくある間違い
- ではなく を使ってしまう(面積は )
- を掛け忘れる
- はさむ角ではない角( など)の を使う