数学I / 図形と計量
30°・45°・60° の三角比の計算
問題
次の式の値を求めよ。
(1)
(2)
(3)
ヒントを見る
値を丸暗記していなくていい。2種類の三角定規(辺の比が と )の絵をかけば、そこから読み取れる。まず、式に出てくる角の値を、その絵から1つずつ拾い出そう。
解答・解説
方針
、、 の三角比は、この先ずっと使う。九九のようなものだ。
丸暗記しなくていい。2種類の三角定規の絵をかけば、そこから読み取れる。 の定規と、 の定規だ。試験中に忘れても、絵をかけば復元できる。
あとは値を正しく入れて、根号の計算をていねいにやるだけ。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 の値は、三角定規 枚から読み取れる。
- の定規():
- – の定規(): 、
値を代入して計算するだけだが、 と の取り違えが最頻ミス。定規の絵を描いて、対辺・隣辺を確認してから代入したい。
(1) 値をそのまま入れる。
と の取りちがえが定番のミス。『 は低い角。だから高さの割合 は小さくて 』と、意味で覚えると混ざらない。
(2) 、 を入れる。
きれいに になったのは偶然ではない。 の2角では、 の積はいつも になる。
(3) なので
まとめ:別のやり方もある。展開して と を使えば、 だ。
発展 — 一歩先へ。 三角比の値の暗記は「定規の絵から読む」が最も確実だが、表として整理するとパターンが見える。 の値を で並べると
分子の根号の中が と並ぶ — 美しい規則だ( は逆順)。この覚え方なら、 つの値を つの規則で再現できる。
の値 は の有理化。どちらで書いてもよいが、分母に根号を残さないのが答案の作法である。
(1) (2) (3)
別解
つの答えがすべてきれいな数()になったのは偶然ではない。それぞれに理由がある。
(1)
これは加法定理 (数IIで学ぶ)の形。 なので
計算せずに答えが出る。「」の形を見たら、角を足す。
(2)
と は余角()。余角どうしの は互いに逆数だ(、)。逆数の積は必ず 。
(3)
展開すると 。 なので 。
相互関係 を使えば、値を代入せずに済む — に限らず、どんな でも が成り立つ。
きれいな答えの裏には、必ず公式の構造がある — 計算して確かめるだけでなく、「なぜきれいになったか」を問うと、公式の予告編が見えてくる。
ポイント
- 、、 の三角比は、2種類の三角定規からすぐ出せるようにする
- 根号の計算は、約分と有理化を落ち着いて行う
- を使うと楽になる場面がある
よくある間違い
- と の値を取りちがえる
- を などと計算ミスする
- (3)を とし、中間項 を落とす