数学I / 数と式
ニュートンの公式による4乗和
問題
実数 が 、、 を満たすとき、 の値を求めよ。
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べき乗和 が与えられている。基本対称式 を先に求めれば、 は から漸化式1本で出せる。 は から、 は から。
解答・解説
方針
基本対称式 を順に求め、べき乗和 の漸化式 で を出す。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 べき乗和 を直接いじるより、基本対称式 を橋渡しにするのが定石だ。
から が決まる。あとは3変数のべき乗和の漸化式 (ニュートンの公式)で、 が一発で出る。
の具体値を求めにいかない。それがこの型の急所だ。
公式3変数のべき乗和 (ニュートンの公式)
① を求める。 。 より
② を求める。 で :
③ を計算する。 :
まとめ: べき乗和は、基本対称式を経由すると漸化式で機械的に伸ばせる。 の3つさえ押さえれば、 はすべて漸化式から出る。 を解として求めにいかないのが急所だ。
発展 — 一歩先へ。 実はこの の正体は、 と (黄金比のペア)だ。だから の列 はリュカ数列になっている(前2つの和が次)。同じ漸化式を回すと 。答えの が偶然でないことが見えてくる。
答
別解
漸化式を「その場で作る」(公式を覚えていない人へ)。 ニュートンの公式を忘れても、方程式から自力で導ける。
が分かった時点で、 は3次方程式
の3つの解だ(解と係数の関係の逆読み)。つまり のどれもが を満たす:
両辺に (それぞれ )を掛けると など。3本を足し上げれば
「解はみな自分の方程式を満たす。だから、べき乗和も同じ漸化式を満たす」。ニュートンの公式の中身はこれだけだ。仕組みごと理解すれば、覚える公式が1つ減る。
ポイント
- 。
- ニュートンの公式 。
- (リュカ数列 )。
よくある間違い
- を実際に解こうとする。3次方程式を解かなくても、対称式の橋渡しだけで は出る。
- の最後の項を と混同する( なので実は同じ値になるが、 の式は「」と特別な形で覚えるか、 を正しく使う)。
- の符号を取り違えて とする。 の展開に戻って確かめる。