数学I / 数と式
因数分解の形から係数を決定する
問題
についての2次式 を因数分解すると になるという。定数 、 の値を求めよ。
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展開すれば必ず元の式と一致するはず。 を展開して、 の係数と定数項を元の式と見比べる。まず、確実に読み取れる定数項から を決めよう。
解答・解説
方針
を展開すると、もとの と同じ式になるはずだ。
だから、展開した式と見比べて、 の係数どうし・定数項どうしを等しいとおけば、 が求まる。これを係数比較という。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「因数分解するとこうなる」と言われたら、逆向きに考える。展開すれば元の式に戻るはずだ。
つまり を展開した式と は、どんな でも同じ値になる同一の式ということ。
同じ式なら、係数どうしが一致する。 の係数と定数項を見比べれば、 と が決まる。
を展開する。
これが と同じ式になるので、同じ次数の項の係数を等しいとおく(係数比較)。
定数項を比べて 、つまり 。 の係数を比べて 。
よって 、。確かめると
となり、正しく因数分解できている。
発展 — 一歩先へ。 「どんな でも成り立つ等式」を恒等式という。恒等式の係数の決め方には、今回の係数比較と、別解の数値代入の2本立てがある。
数学IIで恒等式の単元に入ると、この2つが正式な道具として登場する。どちらでも同じ答えに着くことを、今のうちに体で覚えておくと強い。
答
、
別解
別の求め方もある。 が因数なら、 を入れると式全体が になるはずだ(因数定理の考え方)。
もとの式 に を入れると
これが だから 。 が決まれば と因数分解できて、 もわかる。
「どんな でも成り立つ等式には、好きな値を代入してよい」。この考え方は、係数比較と並ぶもう1つの基本ルートだ。
ポイント
- 『展開すると◯◯になる』は、展開して係数を見比べる(係数比較)
- 定数項どうし・ の係数どうしを等しいとおく
- が因数 → を代入すると0(別解)
よくある間違い
- 展開せずに、見た目から 、 を当てずっぽうで決める
- 定数項の比較 で符号を誤り とする
- の係数 も方程式に使おうとして混乱する(これは最初から一致している確認用の式)