数学I / 数と式
工夫する展開(かけ合わせる順序)
問題
を展開せよ。
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4つのカッコをそのまま展開するのは大変。かける順番を工夫して、2つずつ組んだとき『同じかたまり』が両方に現れる組を探す。それを1文字に置き換えると一気に楽になる。
解答・解説
方針
4つのカッコをそのまま展開するのは大変だ。かける順番を工夫する。
うまく組むと、2つずつのかけ算の答えに共通のかたまり()が現れる。それを1文字 に置きかえると、見なれた2次式になる。
どう組むかがカギ — 定数項の和が同じになるペアを組むと、共通のかたまりが出る。ここでは と 。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 4つのカッコを左から順に掛けると、項があふれて手に負えなくなる。
そこで思い出したいのは、掛け算は順序を選べるということだ。どの2つを先に組むかは、こちらの自由。
狙いは「共通のかたまりが現れる組み方」だ。定数どうしの和が等しくなるペアを組むと、同じかたまりが2回出る。 と はどちらも 。だから と を組めば、 が共通に現れる。
かける順番を工夫して、2つずつ組む。 と を先に計算すると
どちらにも が現れた。これを とおくと
をもとに戻して展開する。
まとめ:ポイントは、共通のかたまりが出るようにペアを組むこと。定数どうしの積・和を見て、 がそろうように と を選んだ。
発展 — 一歩先へ。 「定数の和が等しいペアを組む」工夫は、グラフの言葉でいうと、4つの1次式のずらしを左右対称にそろえる操作になっている。真ん中をそろえるから、同じかたまりが現れる。
数学IIで4次方程式を解くときにも、この組み方がそのまま定石として使える。
別解
力がついてきたら、「展開の意味」から係数を直接求める方法もある。
展開とは、各カッコから項を1つずつ選んで掛け、すべての選び方を足し合わせることだ。カッコの定数は 、、、 の4つ。
- の項: 4つとも を選ぶ。係数は
- の項: 定数を1つだけ選ぶ。
- の項: 定数を2つ選ぶ。、、、、、 の和で
- の項: 定数を3つ選ぶ。
- 定数項: 4つ全部の積
合わせて 。
書く量は多く見えるが、ペア組みに気づけなくても確実に届く。なにより「展開=選んで掛けて足す」という仕組みそのものが身につく。
ポイント
- 4つのカッコは、共通のかたまりが出るようにペアを組む
- 共通の を に置きかえて、2次式にする
- を戻して展開し、 の計算を正確に
よくある間違い
- のように隣どうしで組んでしまい、共通のかたまりが出ずに全展開の泥沼にはまる
- の展開を間違える(正しくは )
- 置きかえた の式を展開したまま答えてしまう( に戻して整理し切るところまでが答え)