数学I / 数と式

複2次式の因数分解(平方の差に整える)

実戦編数と式因数分解複2次式平方の差単元横断

問題

を因数分解せよ。

ヒントを見る

から を引いた形。 と平方の差に整える。

解答・解説

方針

を足して引き、 の平方をつくる(平方の差)。 の形に。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 とおいても で、有理数の範囲では割れない。複2次式の第2の定石、「平方の差を作る」に切り替える。

と比べると、与式との差はちょうど 。だから

与式 — 平方の差になり、 と割れる。

「置き換えで割れなければ、平方の差」— 複2次式の2枚看板を、この問題で使い分ける。

公式平方の差

① 平方の差に整える。 ② 因数分解。 平方の差より

まとめ を足し引きして の平方の差に。因数分解は 次で割れなくても平方の差で割れる。数と式(因数分解)の融合。

発展 — 一歩先へ。 の根は「1の6乗根のうち、2乗根・1乗根でないもの」( かつ )。因子 の根が1の原始3乗根、 の根が原始6乗根だ。「 の因数分解を2通りに見比べる」技は、この円分多項式の世界の入り口で、(前問)や など、見かけによらず割れる式の多くがこの地図の上にいる。

別解

の2通りの因数分解から(思わぬ出自)。 は、 の中に住んでいる。

を2通りに割ってみる:

2つの右辺は同じものだから

で割れば

平方の差(本解)は手を動かす王道、 経由は「この式が6乗根の世界の住人だ」という出自の種明かし。1つの式を2通りに分解して見比べる技は、恒等式づくりの高級な道具になる。

ポイント

  • (平方の差)。
  • を足して引くのが鍵。

よくある間違い

  • の置き換えで が(実数の範囲で)割れないのを見て、因数分解不能と結論してしまう。
  • 足して引く項を とする( との差は )。
  • 答えの2因子 がこれ以上割れないことの確認(判別式 )に触れない。