数学I / 数と式
整式の整理と次数・定数項
問題
次の問いに答えよ。
(1) 整式 の同類項をまとめて降べきの順に整理し、その次数と定数項を答えよ。
(2) 整式 を、 に着目して降べきの順に整理し、そのときの次数と定数項を答えよ。
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(1)は同じ種類の項( どうし・ どうし・定数どうし)を集め、次数の高い順に並べる。(2)は『 に着目』— の項・ の項・ を含まない項(これが定数項あつかい)に仕分ける。 は数だと思って。
解答・解説
方針
「降べきの順」とは、次数の高い項から低い項へ順に並べることだ( → → 定数)。
まず同類項(同じ文字・同じ次数の項)をまとめ、それから次数の順に並べる。
(2)のように文字が2種類あるときは、『 に着目』と言われたら、 を主役と見て、 を含む部分は数の仲間(定数)としてあつかう。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「整理せよ」系の問題は、手を動かす前に「何を基準に並べるのか」を確認する。基準は文字の次数 — 同類項を先に集めてから、次数の高い順(降べきの順)に並べる。
(2)のように文字が 種類あるときは、「 に着目」の指示が主役の宣言。 だけを文字とみなし、 は数の仲間(定数)としてあつかう。
主役が決まれば、(1)と同じ仕分け作業に戻る。
(1) 同類項をまとめる。 の項: 。 の項: 。定数: 。次数の高い順に並べて
いちばん高い次数は2だから次数は2、 を含まない項が定数項 。
(2) に着目するので、 の項、 の項、 を含まない項に分ける。 の項は 、 を含まない項は 。まとめて
まとめ: に着目したときの次数は2、 を含まない項 が定数項だ。 が入っていても、 から見れば定数のあつかいになる、というのがポイント。
発展 — 一歩先へ。 「 に着目」の考え方は、この単元の文字 種類の因数分解(次数の低い文字で整理)や、数IIの「 についての方程式とみる」「定数 を主役に取り替える」まで育っていく。どの文字を主役にするかは、解く側が選べる — この自由に気づくことが、文字式の上達の分かれ目だ。
降べきの順は「桁の大きい位から書く」数の記法と同じ発想でもある。 — 整式は「 を に置き換えた数」のように振る舞い、だからこそ整理・加減・乗法が筆算とそっくりになる。
(1) 、次数 、定数項 (2) 、次数 、定数項
別解
同類項の整理を「棚への仕分け」の絵でやると、落としも重複もなくなる。
棚を つ用意する — 「 の棚」「 の棚」「定数の棚」。式の項を、先頭から順に つずつ棚に投げ込む。
(1) を仕分けると
- の棚: → 合わせて
- の棚: →
- 定数の棚: →
棚を左(高い次数)から読み上げて — 降べきの順が自動で完成する。
(2)のコツは、 にだけ印(丸や色)をつけること。印のついた と、印のない残り( の式)で棚を作れば、 と が同じ「 の棚」に入り()、 がまるごと定数の棚に落ちる。「主役以外は数」という抽象的な指示が、印つけの一手で作業になる。
ポイント
- 降べきの順 = 次数の高い項から低い項へ並べる
- まず同類項(同じ文字・同じ次数)をまとめる
- 「 に着目」のときは、 を含まない項( が入っていても)が定数項
よくある間違い
- (2)で を含む項を定数項に入れ忘れる(『 に着目』では は定数あつかい)
- 同類項のまとめで、符号を間違える
- (2)の次数を「 があるから 次と 次で 次」等と誤る( に着目した次数は の指数だけで数える)