数学I / 数と式
組み合わせと置き換えで工夫する展開
問題
次の式を展開せよ。
(1)
(2)
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(1)は4つのうち2つずつ組むと『同じかたまり』が両方に出る組がある — それを置き換える。定数項の和を見て相性のいいペアを探そう。(2)は を軸に『和と差の積』が繰り返せる形。
解答・解説
方針
(1)は4つのカッコを、共通のかたまりが出るようにペアで組む。定数の和が同じになる と を組むと、どちらも を含む。
(2)は和と差のかけ算 を、くり返し使う。 を『』『』の積とみると、この形が使える。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 つの積は、組む相手しだいで共通のかたまりが生まれる。
だから(1)は、いきなりかけずに定数項を観察する。和がそろうペアを見つけてから組むのが第一歩だ。
(2)は手前の つの因数が、和と差の積の形になっている。順にかたまりを潰していけば、公式が連鎖的に使える。
(1) 定数の和が同じ(、)ペアを組む。まず
どちらにも が現れた。 とおくと、和と差のかけ算になる。
(2) 和と差のかけ算を、くり返し使う。まず を、 をひとかたまりとして『』『』の積とみる。
残りの をかける。今度は と の和と差のかけ算だ。
最後に展開して
まとめ:『和と差のかけ算の形を見つける』のがどちらのカギ。まん中の項をはさんで対称な形は、この形にできないか疑ってみよう。
発展 — 一歩先へ。 (2)で使った は、整数の性質にも顔を出す。
に を入れると、いつも という つの整数の積に分かれる。どちらの因数も より大きいから、 ではけっして素数にならない。
たとえば なら 、 なら 。「和と差のかけ算に化ける式」は、素数か合成数かを見抜く道具にもなる。
(1) (2)
別解
別解 — 根と係数の関係で係数を直接読む(得意な人向けの高い視点)。 (1)は、組み合わせの工夫をしなくても、答えの係数を「根」から一気に出せる。
の値が になるのは のとき。この 数が、 次式の係数をすべて決める。
の係数は 。 の係数は 数の和にマイナスをつけた 。 の係数は つずつの積の和で 。 の係数は つずつの積の和にマイナスをつけた値で、これは 。定数は 数の積 。
よって 。組み方を探さなくても、根から係数がそのまま読める。本解と同じ答えだ。
ポイント
- (1)は定数の和が同じペアを組み、共通の を置きかえる
- (2)は和と差のかけ算 をくり返す
- のように、対称な形は和と差のかけ算にできる
よくある間違い
- (1)で組む相手を誤り、 のように和がそろわないペアにして、共通の が現れず行き詰まる。
- (2)で和と差のかけ算の形に気づかず、 つのかっこを最初から総当たりで展開して項が爆発する。
- 置きかえた を最後にもとへ戻し忘れ、答えを のまま書いてしまう。