数学I / 2次関数のグラフと最大・最小

拘束つき2次形式の最大・最小

最難関編2次形式最大最小

問題

を満たす実数 に対し、 の最大値と最小値を求めよ。

ヒントを見る

拘束が なら、単位円のパラメータ表示で 変数に。 倍角の公式でそろえると振れ幅が読める。

解答・解説

方針

単位円上の点として とおき、 倍角で 次にそろえる。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 拘束 のもとでの2次式の最大最小だ。 とおけば、拘束は自動的に満たされ、1変数 の問題に落ちる。

2次の項は、2倍角の公式で の1次にそろえる。すると振れ幅がそのまま読める。

公式2倍角: 。単位円のパラメータ表示 は拘束 を自動で満たす

① 単位円のパラメータ表示。 とおく。

( を使った。)

② 振れ幅を読む。 だから、

まとめ: 拘束つき2次式は「単位円のパラメータ表示 → 2倍角 → 振れ幅」で出る。定数 は対角の係数から、振れ幅 は交差項 から来ている。これは行列 の固有値 に一致する(2次形式の最大最小=固有値)。

最大値 、最小値

別解

三角関数を使わない(数Iの道具だけの最短路)。 拘束 を、式にそのまま食べさせてしまう。

問題は「円の上で はどこまで動けるか」に縮んだ。ここで実数の基本不等式 ( の言い換え)を使うと、。つまり

端も実現する。(このとき )。()。

よって 。三角関数も合成も要らず、実質2行で終わる。「拘束を代入して式を縮める」と「」。対称式の2大道具の見本だ。

ポイント

  • 単位円のパラメータ表示で 変数化。
  • 最大最小は係数行列の固有値

よくある間違い

  • 拘束を忘れて 単独の最小を探しにいく( は円の上にない)。拘束つきの問題は、拘束をどう使うかが本体。
  • 円の上で と見積もる。実は から で、2倍きつい。
  • の範囲を などに狭め、 に届かないと誤解する。円は1周()回す。