数学I / 2次関数のグラフと最大・最小

2次関数の決定(3点を通る)

★★ 標準2次関数の決定連立方程式

問題

グラフが3点 , , を通る2次関数を求めよ。

ヒントを見る

3点を に代入。3式の差をとると が消えて、 の連立に持ちこめる。

解答・解説

方針

3点を通る → 一般形 に3点を代入して連立を解く。 の点がない場合も、3つの式から を求める。差をとって文字を消すのがコツ。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 3点を通る条件は、頂点も軸も分からない。こういうときは一般形 の出番だ。

3点を代入すれば、 の連立方程式が3本できる。

3本の連立は、2本ずつ差を取ると文字が1つ消える。「差を取って文字を減らす」という連立の常道を、ここでも使う。

公式3点を通る → に代入。3式の差で を消し を出す
xyO(1, 2)(2, 3)(−1, 12)
3点 (1, 2)、(2, 3)、(−1, 12) を通る放物線 y = 2x² − 5x + 5

一般形

に3点 を代入する。 から から から

1つ目と3つ目の差をとると、 が消えて

を使い、残りの式から 。よって

まとめ: の点がなくても、3式の連立を解けば求まる。差をとって文字を消すのがコツ。

発展 — 一歩先へ。 別解の形 は、「2点を通る」という条件を式の構造で先に満たしておく設計だ。条件を後から方程式で課すか、最初から形に埋め込むか。同じ問題でも設計思想が違う。

異なる3点を通る2次関数(または直線)はただ1つに決まる。この一意性は、数学IIの恒等式・因数定理の世界で理屈ごと手に入る。

別解

連立を小さくする、うまい形の選び方がある。通る2点を先に「食わせて」しまうのだ。

を通る直線は (傾き )。そこで、求める2次関数を

の形におく。 でも でも の部分が になるから、この形は が何であっても2点 を自動的に通る。

残る条件は だけ。代入すると

展開して 。3元連立が、1元の方程式1本に縮んだ。

「条件を式の形に埋め込む」この発想は、数学IIの恒等式や、より進んだ補間の考え方につながる強力な技だ。

ポイント

  • 3点通過は一般形 に3点代入
  • 3式の連立を、差をとって文字を消して解く
  • がなくても解ける

よくある間違い

  • 連立を解くときの計算ミス
  • どの2式の差をとると文字が消えるか、見きわめられない
  • 解いた を3点すべてで検算しない(1点の代入でも計算ミスに気づける)