数学I / 2次関数のグラフと最大・最小

2次関数の決定(頂点・軸の条件)

★★ 標準2次関数の決定

問題

次の条件を満たす2次関数を求めよ。

(1) グラフの頂点が点 で、点 を通る。

(2) グラフの軸が直線 で、2点 , を通る。

ヒントを見る

(1)頂点既知 → 、通る点で 。(2)軸既知 → 、2点で の連立。

解答・解説

方針

(1)頂点がわかる → に頂点を入れ、通る点で 。(2)軸がわかる → 軸として、2点で

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 2次関数の決定は、条件の種類で式の形を選ぶところから始まる。

頂点が分かっているなら頂点の形 。軸だけ分かっているなら、 に軸を入れて を残した形。

選んだ形に条件を代入し、残った未知数を通る点で決める。「形の選択 → 代入」の2段の設計を、計算の前に立てる。

公式頂点既知 → 、軸既知 → ( 既知)、通る点で残りを決める
xyO頂点 (2, −1)(4, 7)
(1) 頂点 (2, −1) で点 (4, 7) を通る放物線

(1) 頂点 なので

を代入。

。よって

(2) なので

2点を代入して連立で を求めると 。よって

まとめ:頂点や軸がわかれば の形を使い、通る点を代入して残りを決める。

発展 — 一歩先へ。 未知数の数と条件の数は釣り合っている。頂点の形なら未知数は の1つで、通る点1つで決まる。軸だけなら の2つで、点が2つ要る。次の問題(3点通過)では未知数3つ・条件3つだ。

「条件1つで未知数1つが決まる」という感覚は、方程式の応用すべてで通用する釣り合いの原理である。

(1) (すなわち ) (2) (すなわち )

別解

を「開き具合」として、ずれの比で読む方法もある。

頂点形 は、「 が頂点から ずれると、 は頂点から ずれる」と読める。

(1) 頂点 に対し、点 のずれが のずれが 。だから 。式を解いた感覚なしに、比だけで が出る。

(2)も同じ読み方ができる。軸 から、点 はずれ 、点 はずれ 。頂点の高さを とすると 。差をとって

は開き具合、 がずれの量」という体感を持つと、グラフから式を読み取る問題全般が速くなる。

ポイント

  • 頂点がわかる → 、通る点で
  • 軸がわかる → 軸、2点で
  • 条件に合う形を選ぶ

よくある間違い

  • とする(正しくは )
  • 代入の計算ミス
  • 答えを出したあと、使わなかった条件(もう1つの通る点)での検算を飛ばす