数学I / 2次関数のグラフと最大・最小
面積の最大値(文章題)
問題
家の壁に沿って、長方形の花だんを作る。壁に垂直な2辺と壁に平行な1辺の計3辺を、合計 m の柵で囲む(壁に接する辺には柵を使わない)。壁に垂直な辺の長さを m とするとき、花だんの面積が最大となる の値と、そのときの面積を求めよ。
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壁を使わない3辺の合計から、辺の関係を立てる。垂直辺を とすると平行辺は? 面積を の式にして、変域に注意して平方完成。
解答・解説
方針
壁を使うので、柵は3辺だけ。壁に垂直な2辺(各 )と壁に平行な1辺で、合計16m。
垂直2辺で 使うので、平行な辺は 。面積 。これを平方完成して頂点で最大を求める。定義域も忘れずに。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 壁を使う分だけ、柵の配分がふつうの長方形と違う。まず「柵 m がどの辺に使われるか」を図で確認する。
壁に垂直な2辺で を使うから、平行な辺は 。面積は と式になる。
式ができたら、定義域(辺の長さが正)を添えて、頂点で最大を読む。文章題は「式を作る → 定義域 → 頂点」の3点セットだ。
(1)
柵は3辺(垂直な2辺と平行な1辺)。垂直な2辺で 使うので、壁に平行な辺は
面積 は 垂直辺 × 平行辺 で 。定義域は、 も も正なので
つまり 。
(2)
を平方完成する。
頂点 、上に凸。頂点 は定義域 の中なので、 のとき最大値 。
まとめ:壁を使う問題は、柵が3辺だけになるのがポイント。周の式を『』と正しく立てるのが大事だ。
発展 — 一歩先へ。 「和が一定の2数の積は、2数が等しいとき最大」という一般法則がこの問題の裏にある。 と の和は常に で、 すなわち のとき積が最大になる。
この法則は、数学IIで相加平均・相乗平均の関係として一般化される。面積・利益・強度など「配分して積を最大にする」問題の共通の背骨だ。
のとき面積は最大値 をとる
別解
平方完成せずに、「根の真ん中」で頂点を見抜く方法がある。
は、 と のときに になる(積の形からすぐ読める)。
放物線は左右対称だから、頂点はこの2つの根のちょうど真ん中、 にある。
最大値は代入して 。
積の形のまま「ゼロになる2点の真ん中」を読むこの方法は、展開も平方完成も要らない。面積の式が積の形で出てくる文章題とは特に相性がよい。
ポイント
- 壁を使うと柵は3辺(垂直2辺+平行1辺)
- 垂直2辺で 、平行辺
- を平方完成し、頂点で最大
よくある間違い
- 4辺分の周と思って式を間違える(壁側の辺には柵を使わない)
- 定義域 を書き忘れる
- でくくる平方完成の符号処理を誤る(積の形のまま根の真ん中を使えば回避できる)