数学I / 2次関数のグラフと最大・最小
軸が動く場合の最大値(場合分け)
問題
は定数とする。2次関数 () の最大値を求めよ。
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下に凸のグラフの最大は必ず『端』でとる。軸が定義域の中央より左なら遠いのは右端、右なら左端。境目は軸が中央にくるとき — そこで場合分け。
解答・解説
方針
軸が動く『最大値』。最小値のときと考え方は同じだが、最大は端でとる(下に凸の場合)。
下に凸の放物線を、定義域 で見ると、最大は両端のどちらか高い方。軸(頂点)が定義域の中央 より左なら右端、右なら左端で最大。だから軸 が3より小さい・等しい・大きい、で場合分けする。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 最大値版は、最小値のときと景色が違う。下に凸のグラフの最大は、必ず端で起きる。
だから比べるのは両端の高さだ。どちらの端が高いかは、どちらが軸から遠いかで決まる。
軸が定義域の中央 より左なら右端が遠くて高い。右なら左端。ちょうど中央なら両端が同じ高さ。境目が「中央」になるのが、最小値のときとの違いだ。
平方完成する。
頂点 、軸 、下に凸。定義域 固定。下に凸の放物線は、定義域の端で最大になる。両端の値を比べる。
どちらが大きいかは、軸 が定義域の中央 のどちら側にあるかで決まる。
① 軸が中央より左()
軸から遠いほうの右端が高い。最大は 。
② 軸が中央()
両端が同じ高さ。最大は
(このとき 。)
③ 軸が中央より右()
軸から遠いほうの左端が高い。最大は 。
まとめ:下に凸の最大は『軸から遠いほうの端』でとる。境目は定義域の中央 。最小(頂点でとる)とは場合分けの基準が違うので注意しよう。
発展 — 一歩先へ。 最小値は「軸が定義域に入るか」で3分割、最大値は「軸が中央より左か右か」で3分割。境目の位置が違う理由まで言えれば、この型は完成だ。
最大と最小を同時に問う問題では、2種類の境目( と中央)が混ざって場合分けが増える。それでも「近い者が最小・遠い者が最大」の物差し1本で全部さばける。
のとき最大値 ()、 のとき最大値 ()、 のとき最大値 ()
別解
最小値の問題と対にして、1行の原理で覚える方法がある。「下に凸の値は、軸から遠いほど大きい」。
最小は「軸に一番近い点」、最大は「軸から一番遠い点」がとる。これだけだ。
定義域 で軸 から一番遠い点は、両端 と のどちらか。遠さ比べ 対 の勝敗は、 が中央 より左か右かで決まる。
- : 右端 が遠い。最大は 。
- : 同点。両端 でともに最大 。
- : 左端 が遠い。最大は 。
最小値の3場合分けと最大値の3場合分けが、「近い者・遠い者」という同じ物差しの裏表だと分かれば、2つの型を別々に暗記する必要はなくなる。
ポイント
- 下に凸の最大は、定義域の端(軸から遠いほう)でとる
- 境目は定義域の中央。軸がそれより左なら右端、右なら左端
- 最小(頂点)とは場合分けの基準が違う
よくある間違い
- 最大を頂点でとろうとする(下に凸では端が最大)
- 場合分けの境目を軸の可動範囲でなく定義域の中央()に置くことを見落とす
- (両端が同じ高さ)の場合を落として2場合で答える