数学I / 2次関数のグラフと最大・最小

放物線と直線が接する条件

実戦編2次関数接する判別式共有点単元横断

問題

放物線 と直線 が接するように、定数 の値を定めよ。

ヒントを見る

を整理して 。接する=重解=判別式

解答・解説

方針

放物線と直線が接する( 点で接する) 連立した 次方程式が重解をもつ 判別式

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 「放物線と直線が接する」は、連立した方程式が重解をもつこと。

を整理して 。接する ⟺ この2次方程式の判別式

「共有点の個数=連立方程式の解の個数」という翻訳が、この型のすべての出発点になる。

重要放物線と直線が接する 連立した 次方程式が重解 判別式

① 連立する。 から を消去して ② 判別式 接する条件は ③ 結論。 。(このとき 、接点 。)

xyO接点(1,1)
放物線 y=x² と直線 y=2x−k が接する ⟺ x²−2x+k=0 が重解 ⟺ k=1

まとめ 接する=連立した 次方程式が重解=判別式 より 次関数(接する)と判別式の融合。

発展 — 一歩先へ。 接点 での直線の傾きは — これは微分( での値)の先取りになっている。「判別式 で接する」と「微分係数=直線の傾き」は、放物線では完全に同じ内容の2つの言い方。数IIで微分を学んだとき、この問題に戻って2つ目の目で見ると、接線の理解が立体的になる。

式を連立して 、すなわち 。接する 判別式

別解

平方完成で「差の最小値」を見る(接点まで同時に出る)。 放物線と直線の差を作る:

差は で最小値 をとる。

  • : 差がつねに正 — 離れている(共有点なし)
  • : 差が でだけ 接する(接点 、点 )
  • : 差が符号を変える — 2点で交わる

接する条件 だけでなく、接点の位置と、 を動かしたときの3態の全体像まで1枚で手に入る。判別式(本解)は「重解の有無」を測る計器、平方完成は「差がどこでどれだけ縮むか」を見る顕微鏡だ。

ポイント

  • 接する 連立方程式が重解 判別式
  • より

よくある間違い

  • 「接する」を「共有点がある」と混同して判別式 とする。
  • 連立時の移項で と符号を誤る(判別式の値が変わる)。
  • 接点の座標まで問われたときに備えず、重解 (接点 )を出さずに終える癖。