数学I / 2次関数のグラフと最大・最小

置き換えによる最小値

★ 基礎最大・最小置き換え

問題

関数 の最小値と、そのときの の値を求めよ。

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をひとかたまり()と見ると、 の2次関数になる。ただし なので — この範囲での最小を平方完成で。最後に から に戻すのを忘れずに。

解答・解説

方針

があるが、 と置きかえると という2次関数になる。

ただし注意 — は0以上()。だから の定義域は 。この範囲で の2次関数の最小を求め、そのときの から を出す。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 しかない — をひとかたまりと見れば 次関数だ。

とおくと

見慣れた 次関数になった。

ここで最重要の一手 — の変域を確認する 乗だから 。この制限を忘れると、あり得ない で最小値を出してしまう。今回は最小を与える の中にあるので安全だ。

tyO最小 21
t = x²(t ≥ 0)とおくと y = (t−1)² + 2
公式置きかえ のとき 。この範囲で の2次関数を調べる

と置きかえる。ここで大事なのは、 は必ず0以上ということ。

すると なので

これを平方完成する。

頂点 、下に凸。頂点 は定義域 の中にあるので、 で最小値2。

最後に に戻す。 から 。よって のとき最小値2。

まとめ:置きかえのポイントは、 という定義域を必ずつけること。これを忘れて を自由に動かすと、間違った答えになる。最後に から を戻すのも忘れずに。

発展 — 一歩先へ。 の制限が効くケースも見ておこう。もし なら、 の頂点は — だが なのでこの頂点は使えない の範囲では単調増加なので、最小は端の ()で になる。変域の外の頂点は無効 — 定義域つき最大最小の考え方が、置き換え問題でそのまま生きる。

この関数 のグラフは、 軸対称で谷が つある「W字型」。 は谷ではなく()で、両側の が谷 — 置き換えの計算が、この形を正確に言い当てている。 次関数のグラフの姿を、 次関数の知識だけで捉えたことになる。

のとき最小値

別解

置き換えをせず、 のまま平方完成することもできる — に戻し忘れる事故が原理的に起きない。

の部分を、 について完全平方にする。

この形から直接読める。 なので

等号は 、つまり のとき。最小値は

を経由しないので、「 に戻し忘れる」というミスが起きない — これがこの書き方の最大の利点だ。置き換えルートでは「 で最小」まで出して安心してしまい、 という答えを書き忘れる事故が頻発する。

答えが になることにも注意したい。 を満たす つ — から に戻すとき、 つの つの が対応する(この関数が偶関数で、 軸対称だからだ)。

置き換えは「見通しをよくする」、直接平方完成は「戻し忘れを防ぐ」— 好きな方でよいが、 の変域と への復元という つの落とし穴は、どちらのルートでも意識しておきたい。

ポイント

  • の関数は と置きかえて2次関数に
  • の定義域を必ずつける
  • 最後に から を戻す( なら )

よくある間違い

  • の定義域を忘れる
  • の最小で止めて、 に戻し忘れる
  • 解のうち片方だけ答える(偶関数なので で対)