数学I / 2次関数のグラフと最大・最小
2次関数の決定(頂点・軸の条件)
問題
(1) グラフの頂点が点 で、点 を通る2次関数を求めよ。
(2) グラフの軸が直線 で、2点 、 を通る2次関数を求めよ。
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(1)頂点がわかっているなら の形から出発 — 通る点を代入して を決める。(2)軸がわかっているなら で は既知、2点で と を。
解答・解説
方針
2次関数を決めるには、条件に合う形を選んで、通る点を代入する。
(1)頂点がわかっているなら、 の形に頂点を入れて、あとは通る点で を求める。
(2)軸がわかっているなら ( は軸)の形。2点を代入して を求める。
解答
⓪ 発想 — どう考え始めるか。 次関数を決めるには未知数 つ( または )を決める必要がある — だから条件も つ要る。
与えられた条件に合わせて、式の形を選ぶのがコツだ。
- 頂点が分かっている → の形で書けば、 が即座に埋まり、残る未知数は だけ( 点通れば決まる)
- 軸だけ分かっている → が埋まり、未知数は と ( 点通れば決まる)
条件の形に合った式を選べば、連立方程式が最小限になる。
(1) 頂点が なので、 に を入れる。
点 を通るので、 を代入して を求める。
より 。よって
(2) 軸が なので、 の 。
2点 、 を代入する。 から 。 から 。引き算すると 、、。よって
まとめ:2次関数の決定は『わかっている条件に合う形を選ぶ』のがコツ。頂点や軸がわかれば の形、あとは通る点を代入して 等を求める。
発展 — 一歩先へ。 「未知数の数 必要な条件の数」という勘定は、あらゆる決定問題の基本だ。 次関数は 未知数だから 条件、直線()は 未知数だから 条件( 点で決まる)、円( 未知数)も 点で決まる。「いくつ決めれば形が定まるか」= 自由度という見方は、図形の決定問題すべてに通じる。
頂点の条件は つ分( と )の情報を含むので、あと 点でよい — 条件の「重さ」が違うのだ。 点を通る、という条件は つの軽い条件。条件の重さを見積もってから式の形を選ぶ、という段取りが、計算を軽くする。
(1) () (2) ()
別解
「どの形の式を使うか」の選択基準を整理しておこう — これが 次関数の決定問題の全体像だ。
| 与えられた条件 | 使う式 | 残る未知数 |
|---|---|---|
| 頂点 | のみ( 点で決定) | |
| 軸 | ( 点で決定) | |
| 軸との交点 | のみ( 点で決定) | |
| 一般の 点 | ( 点で決定) |
(1) 頂点 が与えられている → 頂点形一択。
を代入: → 。答え 。未知数 つ、方程式 本 — 一瞬だ。
もしこれを一般形 でやったら、頂点の条件を「」「頂点の が 」と 本の式に翻訳せねばならず、連立が 元になって大変になる。
(2) 軸 → 。 点を代入して の連立( 元)を解く。
条件の形に合わせて式を選ぶ — この 手の判断が、計算量を数倍変える。「 点なら一般形、頂点や軸なら頂点形」と反射的に選べるようになりたい。
ポイント
- 頂点がわかる → に頂点を入れ、通る点で
- 軸がわかる → 軸として、2点で
- 条件に合う形を選ぶのが決定のコツ
よくある間違い
- 軸 を とする(正しくは )
- 点を代入する式を間違える
- 頂点が分かっているのに一般形で立てて、連立が3元になり計算が膨らむ