数学I / 2次関数のグラフと最大・最小

2次関数の決定(頂点・軸の条件)

★ 基礎2次関数の決定

問題

(1) グラフの頂点が点 で、点 を通る2次関数を求めよ。

(2) グラフの軸が直線 で、2点 を通る2次関数を求めよ。

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(1)頂点がわかっているなら の形から出発 — 通る点を代入して を決める。(2)軸がわかっているなら は既知、2点で を。

解答・解説

方針

2次関数を決めるには、条件に合う形を選んで、通る点を代入する。

(1)頂点がわかっているなら、 の形に頂点を入れて、あとは通る点で を求める。

(2)軸がわかっているなら ( は軸)の形。2点を代入して を求める。

解答

⓪ 発想 — どう考え始めるか。 次関数を決めるには未知数 ( または )を決める必要がある — だから条件も つ要る。

与えられた条件に合わせて、式の形を選ぶのがコツだ。

  • 頂点が分かっている → の形で書けば、 が即座に埋まり、残る未知数は だけ( 点通れば決まる)
  • だけ分かっている → が埋まり、未知数は ( 点通れば決まる)

条件の形に合った式を選べば、連立方程式が最小限になる。

xyO頂点 (2, −1)(0, 3)
(1) 頂点 (2, −1) で点 (0, 3) を通る放物線
公式頂点 既知 → 。通る点を代入して を決める

(1) 頂点が なので、 を入れる。

を通るので、 を代入して を求める。

より 。よって

(2) 軸が なので、

2点 を代入する。 から から 。引き算すると 。よって

まとめ:2次関数の決定は『わかっている条件に合う形を選ぶ』のがコツ。頂点や軸がわかれば の形、あとは通る点を代入して 等を求める。

発展 — 一歩先へ。 「未知数の数 必要な条件の数」という勘定は、あらゆる決定問題の基本だ。 次関数は 未知数だから 条件、直線()は 未知数だから 条件( 点で決まる)、円( 未知数)も 点で決まる。「いくつ決めれば形が定まるか」= 自由度という見方は、図形の決定問題すべてに通じる。

頂点の条件は つ分()の情報を含むので、あと 点でよい — 条件の「重さ」が違うのだ。 点を通る、という条件は つの軽い条件。条件の重さを見積もってから式の形を選ぶ、という段取りが、計算を軽くする。

(1) () (2) ()

別解

「どの形の式を使うか」の選択基準を整理しておこう — これが 次関数の決定問題の全体像だ。

与えられた条件 使う式 残る未知数
頂点 のみ( 点で決定)
( 点で決定)
軸との交点 のみ( 点で決定)
一般の ( 点で決定)

(1) 頂点 が与えられている → 頂点形一択。

を代入: 。答え 未知数 つ、方程式 — 一瞬だ。

もしこれを一般形 でやったら、頂点の条件を「」「頂点の 」と 本の式に翻訳せねばならず、連立が 元になって大変になる。

(2) 点を代入して の連立( 元)を解く。

条件の形に合わせて式を選ぶ — この 手の判断が、計算量を数倍変える。「 点なら一般形、頂点や軸なら頂点形」と反射的に選べるようになりたい。

ポイント

  • 頂点がわかる → に頂点を入れ、通る点で
  • 軸がわかる → 軸として、2点で
  • 条件に合う形を選ぶのが決定のコツ

よくある間違い

  • とする(正しくは )
  • 点を代入する式を間違える
  • 頂点が分かっているのに一般形で立てて、連立が3元になり計算が膨らむ